前回↓
Sexy Zoneのファンに、出会ってからハマるまでの経緯をインタビューする企画「マイ・ハイライト・オブ・セクシーゾーン」。第5回は、みよこさん(@344_akk)へのインタビューとなった。
一旦の最終回にして最長ボリュームになった今回は、人生、かつて応援していたグループとの距離感、いろいろなものが変わるきっかけのお話をお伺いしました。
――これがSexy Zoneなんだ、と初めて認識した瞬間というのはいつになりますか?
初めて名前を認識したのはデビュー当時、こんな子どもたちを働かせるんだ、という…衝撃ですね(笑)高校時代からジャニーズ自体は好きでして、関ジャニ∞、KAT-TUN、NEWSのYou&J世代にハマっていた世代です。
――その時は誰が好きだった、とかはあるんですか?
そうですね……自分としては関ジャニ∞を推していたんですが、友人に連れられてKAT-TUNやNEWSのコンサートに連れていってもらったりは多かったです。高校生ぐらいの時、ちょうど関ジャニ∞が最初の47都道府県ツアーをやっていた頃で、地元が田舎なんですけど、地元まで来てくれて初めてコンサートに行けた!みたいな。
――なるほど、それは良いですね!それが初めて行ったコンサートですか?
おそらく。ファンクラブの入り方も、何といいますか、全て人に任せていたので記憶が曖昧で……(笑)3つ上に姉がいるんですけど、姉がそういう情報収集をやってくれていたのもあって、言われるがままにお金を支払って、言われるがままに録画したものを見せてもらっていました。
――なるほど~。そうしたら学生の頃からずっとジャニーズが好きで、っていうのが続いてたんですね。
そんなところです。ただこれは記事にする上ではちょっとあれかもしれないんですけど、一番ゴタゴタが多かった時期でもありまして。
――あー、なるほど……(その頃あまり芸能ニュースに触れていなかったけど必死で思い出そうとする)
メンバーの脱退とかが立て続いた頃に、「三次元の人を推すのってこんなに大変なんだ」と。一喜一憂する事に疲れたのと、軽率に他人の人生を推す事に怖さを感じまして、同時期にアニメ・漫画にハマっていきました。
――そのアニメ・漫画は、アイドル系でしたか?それとも全然別の……?
(最初は)全然別だったんですけど、結果的にアイドル系、うたプリとかアイドリッシュセブンとか、厳密にはアイドルじゃないですけどA3っていう劇団系であるとか、後はアイドルマスターですね。アイドル育成系のコンテンツというか……
――わりと一通り(笑)
一通り好きだったんだな、という気はします。
――なるほど。じゃあそういう、二次元のアイドル系を通りつつ……という感じで過ごしていて、そのアニメ・漫画にハマっていた時期は、ジャニーズからは若干離れていた時期という事になりますかね。
そうですね。茶の間で、テレビでやっていたら観る、とか。嵐とかは継続的にレギュラー番組を観たりして、まあ好意的な茶の間、ぐらいな感じでした。
――元々好きだったしな~、でゆるく観る感じというか。
そうですそうです。
■マリウスは無事、私は元気
――そこからこう、あ、Sexy Zoneか!となった瞬間というのはあるんですか。
明確にありまして。2019年1月1日。いや、2018年12月31日なのかな。マリちゃんが、カウコンでステージから落ちちゃったあの時です。
――あ~!ありましたありました。
茶の間だったんで、カウントダウンコンサートは毎年テレビで観てました。今ってこうなんだ、みたいな。
――年に一度、ああ今のジャニーズってこうなのね、を知る機会というか。
だったんですけども。マリウスの落下を見て、あの子大丈夫なのかな!?と年跨ぎの感情を全部持っていかれたんですよ(笑)あの子ってマリウスくんだよね?という、名前もちょっと朧げな状態で。「マリウス無事」とか(のワードを)Twitterで検索したり。
――あの落ちた子大丈夫かな!?という(笑)あれ、番組の最後まで出てこなかったんでしたっけ。
年跨いだ後に出てきましたね。で、風磨くんに頭がしがしされて。その時にTwitter検索したのが(Sexy Zoneを改めて認識した)きっかけですね。検索していくうちに、あの時のちっちゃかった子たちが今この歳になってるんだ、と。
――デビューの時は見てますもんね。
そうですそうです。あとふまけんはやっぱり知ってました。ジャニーズ界隈で、シンメといえばふまけん、って。
――そうなんですね!あんまりYJ世代とは関わりのないイメージだったんですが、それでも聞こえてくるという。
聞こえてきてましたし、私が全体的に「関係性が好き」という覚え方をするので。ジャニーズ事務所全体的に一通り、なるべく名前は覚えておこうというのがありました。
――す、すごい……それでは、名前は一応知っていて、あの時あんなちっちゃかった子たちが今はこんなに大きくなってるんだ~で(再認識されたと)。そこから曲を聴いたり番組を観たり……でもあの頃Sexy Zoneってあまり番組への露出が少ない時期だったと思うんですけども。
Sexy Zoneが5人組だっていう事をその時に初めて認識しました(笑)。マリちゃんがブログで無事だった報告をしたというのを見かけて、もう十数年ぶりにジャニーズwebに登録して。
――以前にも登録はされてたんですか?
してましたけど、それこそ……iモード時代に使ってた印象が強いですね。スマホになってからは全然……
――なるほど。完全に再登録してまで、マリウスの無事を確認しにいったという……
(笑)気になってしょうがなかったんです。そこからケンティーのセクシー大喜利に触れて、とんでもないプロがいるな、と思ったり。レポートであるとか、ラジオのやり取りを見ていく中で、5人の関係値をもっと知りたい、となって。なので正確にずぶずぶとハマっていったのは、2019年の1月中、どんどん情報収集をしていった時期になりますね。wikipediaを舐めるように読んだりとか(笑)
――上から下まで全部読んで(笑)なるほど~この時期はまだギリギリらじらーがあったり、Qrzoneがあったり。
らじらーは毎週聴いてました。
――そうしていく中で、グループ内の関係性とかを知っていったと。
ですね。なんですごくハマったんだろうな……。過去に二次元にハマっていたお話を先ほどしましたが、学生時代は、対象は違えど熱量を持ってハマっていく、継続して「オタク」と言われる人種だったと思うんですけど。その頃社会人3~4年目かな、結構仕事に疲弊していて、何かに打ち込むエネルギーがなかった時期だったので、すごく久しぶりに、新しく自分から意欲的に情報を取りにいきたい!と思える存在に出会えて。それも楽しかったんだと思います。
――なるほど……その感じは私もすごく分かります。今までいたジャンルが、熱が落ち着いてきたというか……
新しいものに接する元気がないというか。
――新しい動きを追っていく元気がなくなってきていたところにSexy Zoneがぽんっと入ってきたというか。
ぽんってきて。無理やりじゃなくて、ハマらなきゃ!とかじゃなくて、どんどん知りたい知りたい、って久しぶりに夢中になれたのが、嬉しかったですね。
――今自分は何かにこんなにハマっている!という嬉しさというか。
自分、今すごく元気あるな!って。
■もう一つのきっかけ
もう一つ大きなきっかけだったのが、(その頃が)嵐が活動休止を発表したタイミングだったんですね、その2019年……2月上旬だったかな*1。で、その前にもう一個大きなポイントだったのが、すばるくんの脱退。最後の関ジャムでのパフォーマンス*2とか。ぼろ泣きしながら観てたんですけど、同時に、ずっと追いかけられなかった自分の不甲斐なさみたいなものを感じていたんですよ。
――一時期離れていた、という。それで、「今度こそは」……というとちょっとあれですけど。
でもそんな感じです。タイミングを逃すと、追いかける事って実はできないから。追いかけられるタイミングってすごく幸福な事なんだな、というか。このタイミングは逃さずに、ちゃんと追いかけた方がいいな、と思っていたのがそのあたり(2018年後半~2019年初め)の出来事だったんです。
――よく「推せるうちに推せ」とは言いますけど。
すごく実感しました、それを。自分の人生のステージが変わっても推せなくなる事はありますし。
――向こうも変わるかもしれないし。
そう。現実の人間同士は。
――三次元なんで(笑)
■人生のPAGES
――この頃(2019年初め)ってちょうど『PAGES』のリリース時期だと思うんですけど、初めて買ったSexy ZoneのCDは『PAGES』になるんですかね?
『PAGES』ですね。ファンクラブも、ツアーに行きたくて入会しました。
――じゃあ会員番号私と相当近いと思います(笑)完全に同じタイミングで入ったので。
今だ!ってなりましたよね(笑)
――なりました(笑)
申し込めばツアーに行けるかもしれない!という。
――ツアーは行かれたんですか?
行きました!横浜アリーナで。今だと全国申し込みするんですけど、その時は横浜だけ。
――今考えるとそれで当たるのってすごいですよね……ビギナーズラックというか……(全く同じ申し込み方をしている)。そこで初めて生で観たSexy Zoneはこうだったな~という、印象として覚えているものはありますか?
正直そんなすごく良い席!というわけではなく、立見席で遠くから見ていた事もあると思うんですけど。ストーリー性のすごく強いコンサートを作る人たちなんだな、という印象を受けました。人生のメッセージが色濃いグループだな、と。特にPAGESはメッセージ性が強めだったなっていうのは、今思えばなんですけど。
……Sexy Zoneにハマってから、コンサートに行くまでの話をしてもいいですか。
――お願いします。
2月ぐらいにファンクラブに入って、PAGESも買って、ツアー申込が2月上旬?ぐらいで、GWに行ける!ってなって。その頃は結構、人生自暴自棄になっていて。仕事に忙殺されて、自分の体調を無視して仕事してたみたいな時期だったんですけど。マリちゃんが聡ちゃんに怒った……怒ったというか、「自分を大事にしないと人を幸せにできないよ」という言葉が、ちゃんと刺さりまして(笑)
セクシー達に会う前に、ちゃんと自分ができる努力はした状態で行こう、と思って、そこから8㎏ダイエットに成功して。
――ええ~すごいですね。
転職活動をして。
――おお……!
当時別居中だった元夫と、離婚を進めました。
――ええ~~~!?!?すごい、人生が!人生がめちゃめちゃ変わってますね!
すごく前向きになれた「今」の瞬間を逃すもんか!みたいな(笑)
――今動かないと変わらないんだ!みたいになったきっかけ(がSexy Zone)って事ですよね。
そうですね。Sexy Zoneが、自分を大事にする事を大事にしているグループだったおかげだなあ、と思います。自分の人生を直視しなきゃ!というきっかけになったと思います。
――なるほど……ありがとうございます。
自己啓発みたいになっちゃいましたね(笑)
――いやいや(笑)Sexy Zoneがきっかけでちょっと人生が変わった、というお話はこれまでインタビューさせていただいた方からもお聞きしたんですが、だいぶでかいやつが来ましたね……
つかぬ事をお伺いしますが、その、ダイエットだったり転職だったり離婚だったりをした結果、自分の人生がうまい方に転がり始めたな、という実感はあるんですか?それとも、あんまり変わらず……?
大成功!というわけじゃないと思うんですけど。結果転職はして、超安定的な会社から、今はベンチャー企業で働いています。チャレンジしてみよう、と思って。流されるよりは行動しよう、自分の選択を成功にしてやろう、みたいな気持ちにはなったかな、と思います。
――「自分の選択を成功にしてやろう」ってすごくいいですね。自分次第でそこは変わるぞ、という。
そうですね。セクシーに出会ったから何かがすごく変わったというよりは、前向きになれた事(がセクシーに出会った事による変化)ですかね。年収がすごく上がった!とか、新しい彼氏できました!みたいな事じゃないんですけど。
――一歩踏み出す、前向きになるきっかけがSexy Zoneだったって事ですよね。
そうですね。日々の自分の人生を大事にしましょう、という気持ちにさせてくれる存在な気がします。
■ずっとこの船に乗っていたい
――Sexy Zoneを追いかけていく中で、「もうあとに戻れないな」と思った瞬間はありますか?というのを皆さんにお聞きしていて。『無かった』という方もいるんですよ。
うーん……(考え込む)。一瞬、浮気じゃないですけど(笑)Sexy Zoneにハマったおかげで、その世代のジャニーズグループを一通り見て、興味の範囲は広がったんですね。YouTubeのJrチャンネル全部見て、Snow Man、SixTONES、King&Prince、なにわ男子、あとちょっと上の世代とかもまた見て……とか。ジャニーズWESTもか。『証拠』とかめちゃくちゃハマったんですけど。
でもベースとしてはSexy Zoneだな、って改めて、他のグループを好きになると改めてそう思う事が多いです。
――なるほど。それは何でだろう?って考えてみた事というのはありますか?
うーん……何ででしょうね……どのグループも素敵で魅力的なんですよ。なんですけど、私が応援したい……応援したいじゃないな、なんか。一緒に頑張りたいのはSexy Zone、みたいな感じかもしれないです、感覚的に。
――「一緒にいる」感覚が何となくあるって事ですかね。
「同じ山を登りたい」、という感じ(笑)乗船していたい。
――ずっとついていくというか。ついていく、という言い方が正しいかは分からないですけど、ずっと一緒に歩んでいく、みたいな。
関ジャニ∞とかKAT-TUNの時は、「船を降りた」感覚がすごいあるんですよ。こないだすごく久しぶりにKAT-TUNのコンサート行かせてもらって。すごく応援はしてるんですけど、でもなんか、外から応援している感覚が強いです。船を降りた事をすごく後悔した時に、「ずっとこの船に乗っていたい」と思えたのはSexy Zoneですと。なんだろう、なんでSexy Zoneなんだろう……
――そこは理由は定かじゃないけども、一緒に船に乗っていたいのがSexy Zoneという事なんですね。それが他とちょっと違うところというか……
Sexy Zoneを見ていると、居たい自分でいられるというところもあると思います。頑張っている姿ってすごくかっこいいよって、ケンティーとか体現してくれているじゃないですか。がむしゃらでいいんだ、っていう。そういう様を見ていると、自分もがむしゃらでいいんだ、と思えるところが気に入ってるんだと思います。
――私はこれまでジャニーズにあまり触れてこなかったんですが、お話を伺っていると、かつて応援していたところの「船を降りてしまった」という後悔が、今Sexy Zoneを応援する力になっているのかな、と感じます。
同時に、Sexy Zoneを好きになれたおかげで、ちょっと後悔していた(かつて応援していた)グループにも、素直に応援の気持ちで見れるようになったというのはあります。
――また出会えた、というか。
そうですね!
――もう一回コンサート行ったんですもんね。応援するのをやめたわけじゃないけれども追っかけるのはやめていたグループのコンサートに、もう一度行けるというのは、なんというかすごい事だなあと思います。
Sexy Zoneのおかげで新しい距離感が築けて、そのグループたちにも新しい距離感で応援する楽しさを教えてもらった気がします。
この後、勝利担になったきっかけを思い出そうとして思い出せなかったり*3、以前の自担についてお聞きしたり、その自担かつ人生で初めてファンサを受けたアイドルが中丸くん…というお話を聞いて私が「中丸くんってファンサするんですか?」という無知を炸裂させたり(するそうです)、ジャにののゆちふまが夢みたいだ…という話を伺ったり、勝利くんと中丸くんの共通点は"常にニュートラル"では?というお話をしたりと盛り上がってしまい、ここに書ききれない程になってしまいました。ダイジェスト放送になり申し訳ありません。
「最後に何か言い残した事はありませんか?」とお聞きすると、みよこさんはしばらく考えた後にこんな話をしてくれた。
今まで応援していたものや事と、明確にSexy Zoneが違うな、という印象があるのが、「何か貢献したい」という気持ちにすごくなるんですよ。
他人に「好き」を伝えて、世界中がSexy Zoneに気付いたらいいのに、という気持ちになっちゃいます。それまでは、他の人は知らないけど、(私は)この人たちが好き、それで十分、だったんですけど。Sexy Zoneは人に伝えたくなる良さがあるな、と思ってます。
――それは、人に伝えたら、その人にとっても良いかもしれないな、みたいな……安心して伝える事のできる存在だから、という事なんでしょうか。
そうですね、そうですね!絶対この人たち見てたら前向きになれるよ、とか。幸せになれるから安心して見てください、という気持ちなんだと思います。辛くても「好き」を貫き通せるのも一種幸せな事だと思うんですけど、やっぱり人は選ぶと思うので。
関ジャニ∞を一緒に応援していた高校時代からの友人と、本当につい一昨日なんですけど、新潟(ザ・アリーナ新潟公演)に入ってまして。その友人は今回がSexy Zoneのコンサート初なんですけど、仕事にすごく忙殺されてて。今まで担当が事務所を辞めがちだったりして……(笑)
――おっと(笑)
ちょっと一回セクシーたちで癒されてくれ、幸せになってくれ、みたいな気持ちで連れていって(笑)まんまと風磨くんにハマってくれて、その日の夜にはファンクラブに入ってました。
――まさかそんなとれたてほやほやのお話を聞けるとは……
高校時代、向こうのファンクラブ名義で関ジャニ∞のコンサートに連れていってもらったのも嬉しかったですし、そんな子と今回こうしてSexy Zoneのコンサートに行って良さを伝える事ができて、すごく充実したザ・アリーナでした(笑)