三ヶ月坊主

個人的嗜好をSexyと戦わせるゆるオタク

一般瞬殺の悲しみをチャイコフスキー『ハムレット』で癒そうの会

いや癒せるか!!!!チキショー!!!!!!!!

 

FC一般ともボコボコにされ失意のどん底にいるので、せめてハムレットの風を浴びたい。でもハムレットを読んだら絶対に行きたくてむせび泣く。当日券チャレンジも出来る日はやるがまあ多分無理かろう。その状態で行きたさが爆発してしまったら地獄だ。心の整理がついたら読も。でもじゃあどうやってハムレットの風を浴びればいいんだ……

ぐるぐると考えた末、私が閃き、たどり着いたのが以下動画だ。

 

1/2

 

2/2

 

本が無理なら音楽じゃね!?!?流して寝転んでるだけで耳からハムレット要素が流れ込んでくるなんて……ほぼスピードラーニングじゃん……私は天才か……?

そんな安直な発想だが、曲選はちゃんと(?)している。チャイコフスキー作曲『幻想序曲 ハムレットだ。上記の動画はロンドン交響楽団が演奏している。なぜか一曲が二分割されてしまっているが……

 

長年アマチュアオーケストラをやっておきながらクラシック曲が1曲もスマホに入ってない*1タイプのダメ団員なので、ちゃんとした解説は全くできないが、クラシックなんて聴いた事ないわ!という方向けに簡単な案内および私の感想を書いてみた。クラシックわりと聴くよ〜という方は、こんなの読んでないでぜひ曲を聴いてください。

 

チャイコフスキー誰やねん問題

なんか音楽の授業で名前を聞いた事はあるな……?という人は多かろう。ソフトバンクのCM曲(下記動画)とか作った方です。この曲はバレエ「くるみ割り人形」の曲で、他にも「白鳥の湖」「眠れる森の美女」など超有名バレエの曲を手がけている事でおなじみ、ロシアが生んだレジェンド作曲家だ。

音楽性としては絢爛豪華!!!!ドラマティックが止まらない!!!!みたいな曲が多いイメージ。あと音量の大小が極端なのでお外では聞かないほうがよい。しれっとfffffとかppppとか楽譜に書いてくる作曲家はあんまいない。演奏する側から言うと無茶言ってんじゃねえぞ。誇大表現をしがちな現代のオタクに通ずるところがあるね。

 

 

・『幻想序曲 ハムレット』とは

チャイコフスキーシェイクスピアが好きだったようで、ハムレット以外にも幻想序曲シリーズとして『ロミオとジュリエット』『テンペスト』をテーマに作曲している。曲の知名度的にはロミジュリが一番有名か。どれも別にシェイクスピアにお許しを得ているわけではないので、いわゆる二次創作だ。まあ時代が全然違うので……*2

この『ハムレット』は20分弱とけっこう短めなので、あまりクラシックを聴かない人でもギリ聴ける長さ。交響曲とかだと余裕で1時間はあるので流し聴きでもキツいかもしれないが、20分弱なら何とかなるだろう。多分……

という事で、流し聴きしてみてください。耳からハムレット濃縮還元。

 

 

・曲を聴いた感想

ド頭からいきなり弦楽器が最高にドラマチック。かっこよすぎんか?これを従えて風磨くん出てくるんですか?(出てきません)

ハムレットを翻弄する「運命」そのものを描いているような、劇的なフレーズがひたすらカッコいい。舞台となる王室が目に浮かぶような、重厚かつ壮麗なメロディだ。しばらくカッコいい弦楽器で殴られ続け、これ絶対何か起こってるやん……という不穏さを煽られまくる。

あと要所要所の金管がキマってて◎。高音が目立つトランペットだが、軍隊のラッパ的な感じを出すためにクラシックに使われる事も多い楽器なので、こういう"王家""国家"みたいなシーンにはめっちゃハマる。トロンボーン(持ち手がむっちゃ伸びる楽器)は、かつて教会で使われていたものがクラシック音楽に取り入れられたという由来もあり、こちらも荘厳さを醸し出す効果が効いていて、ハムレット立ち向かうものの大きさを感じさせる(何となく)。

 

6:20〜ぐらいから穏やかかつ憂いを帯びた木管のメロディが始まる。ここで映ってる楽器オーボエ(黒と銀の細長い縦笛。恰幅のいいおっちゃん*3が吹いてるやつ)は、この後のこの曲においてはハムレットの恋人・オフェーリアを表していると言われている。確実に悲劇のヒロインやん感が伝わってくるあたり、さすがチャイコフスキー。ロシアの偉人は伊達じゃない。ここのオーボエソロは切ないメロが実にエモい(語彙力)のでせめてここだけでも聴いてほしいし、風磨くんもここだけでもいいからLINE MUSICに設定してほしい(ない)

オーボエのソロ後、木管の優しく穏やかなフレーズが続くが、ここは「愛の主題」と呼ばれているところにあたる(多分。自信ないです)。ここを境に、さっきまでのメランコリックな曲調に比べると、どちらかというと勇壮さ・ポジティブさを感じさせる曲調に変わる。もしかしたらチャイコフスキーとしては、オフィーリアの存在がハムレットの心の支えになっていた……的な解釈をしているのかもしれない。解釈を自分の二次創作で存分に披露するオタクの鑑だ。

 

しかし、再度オーボエのソロが出てきたあたりから、曲調はまた不穏になり始める。最初のオーボエソロといい、曲調の転換きっかけをオフィーリアにしているあたり、チャイコフスキーハムレット×オフィーリア推し強火加減が伝わってきて趣深い。

結局、小刻みなスネアドラム(こいつも軍隊シーンでよく使われる)に支えられた急かされるようなメロディによってハムレットは追い立てられ、そして重苦しいゆったりしたテンポのラストに入る。ティンパニ(でっかい横置きの太鼓)のリズムが表しているのは「葬送行進曲」だ。火葬の国日本では葬式の音楽=木魚だが、クラシックの国ヨーロッパでは土葬がメインなので、葬式のあと遺体の入った棺を墓地に運ぶ行列を表現するために、葬送行進曲というジャンルがある。この『幻想序曲 ハムレット』は、ハムレットの末路を表すこの葬送行進曲で幕を閉じる。

 

 

という事で、全部通して聴いた感想としてはこんなドラマチック名曲を二次創作で奉られるレベルの超絶名作をやる風磨くんマジで頑張って!!!!です。ご静聴ありがとうございました。

 

※この記事で使われている表現はあくまで個人の感想・解釈です。全く何の根拠もないのでご了承ください。

*1:弁解すると、CDは何枚か持ってます。クラシック音楽は音量の差が激しく野外で聴くのには向かない、また時間の長い大曲が多いので容量食うんだ……

*2:チャイコフスキー1893年まで生きていたので、クラシック作曲家としてはそこそこ最近の人です

*3:管楽器のおっちゃんはだいたい恰幅がよいので分かりにくかったですね。

超個人的にSexy Zoneに歌ってほしいフジファブリック楽曲

懲りろよ。

「超個人的にSexy Zoneに歌ってほしいフジファブリック楽曲発表会」やります。

 

 きっかけは「梅雨明けて夏始まったしフジファブリック聴くか」→「これ全部風磨くんに歌ってほしすぎるな」という単純な発想です。四季の移り変わりのタイミングでフジファブリックを聴くのがルーチンなので……

 万が一ご存じない方が読んでいらっしゃるとあれなのでWikipediaを見ると、

フジファブリックは、日本のロックバンドソニー・ミュージックアーティスツ所属。志村正彦 (Vo&G)を中心に2000年に結成された日本のロック・バンド。2002年にインディーズで1stミニアルバム『アラカルト』をリリース。2004年4月、現メンバー3人を含む5人編成でシングル「桜の季節」でメジャーデビュー。2009年12月24日に志村が急逝するも、バンドは残されたメンバーで活動を継続することを表明。2011年夏より山内総一郎 (Vo&Gt)、金澤ダイスケ (Key)、加藤慎一 (Ba)の3人による新体制で本格的に再始動する。

 との事です。

 叙情的だったりエキセントリックだったりする歌詞、じわじわと哀感を呼ぶ独特の曲調、めちゃめちゃ癖のあるボーカル、高い技術を持つ楽器隊による絶妙なグルーヴ、日本のバンドPV史において「可愛いのか可愛くないのか絶妙に分からない真顔の女の子が出てくる」*1という様式美を打ち立てた数々のPVなど、非常に特徴のあるバンドである。

 

 先に断っておくと、私は上記のうち「Vo.志村さんが亡くなるまで」のフジファブリックしか知りません。たまたまですが、彼の死後しばらくして音楽をあまり聴かない時期に入ったため。なのでこの記事でもその時代の楽曲しか取り上げませんので予めご了承ください。また、公式にPVがある曲のみ取り上げています。

 

 ”トンチキ”と言って差し支えない歌詞がままある事、かと思えば情景が目に浮かぶような聴き手の感情を揺さぶるフレーズが刺さってくる事など意外とSexy Zoneと共通する要素があるのでは?などと思いつつ、

説明はいいから曲聴いてくれや!!!!

 

※曲は原則発売日順に並べています。(複数回リメイクされている『茜色の夕日』除く)

 

・桜の季節

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2004/07発売の1stシングル。

oh ならば愛をこめて so 手紙をしたためよう

作り話に花を咲かせ 僕は読み返しては 感動している!

フジファブリック初期のシングル4作は「四季盤」と呼ばれ、それぞれ四季を表す歌になっている。この曲は「春」でいわゆる桜ソングだが、どこか和を感じさせる独特の乾いた曲調、なんとなしの諦念漂う歌詞が印象に残る。

別れの季節を歌ったこの曲は、ぜひマリウスに歌ってほしい。多くの友人と別れてドイツを発った彼が、桜という日本の象徴のような光景の下で別れを歌うのもオツだろう。

・陽炎

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2004/07発売の2ndシングル。

窓からそっと手を出して やんでた雨に気付いて 慌てて家を飛び出して

そのうち陽が照りつけて 遠くで陽炎が揺れてる 陽炎が揺れてる

四季盤「夏」の曲。子供の頃の記憶を辿る歌詞、ドラマチックな盛り上がりを見せる曲調。胸をしめつけられるような曲である。

これは風磨くんと勝利(さときく)でしょう。私の中でこういうノスタルジーはさときく担当って決まってるんだ。そうだろ。あの兄弟感がいいように作用する気がする。架空の思い出、架空の絆なのにめちゃめちゃ真に迫って私たちに見せてほしい。

・赤黄色の金木犀

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2004/09発売の3rdシングル。

赤黄色の金木犀の香りがして たまらなくなって

何故か無駄に胸が 騒いでしまう帰り道

四季盤「秋」の曲。これまた走り出しそうな盛り上がりが心の奥深くを抉ってくる曲である。秋って描くのが他の季節に比べて難しい気がするんですよね。魅力的な季節だけど、春のように象徴的な「出会い」「別れ」みたいなテーマもなく、夏や冬のような極端な気候・テンションもない。だがこの曲は間違いなく秋。秋のエモーション全部詰まってる。

この曲は風磨くん。ソロコンを秋に開いてこれ歌ってくれ。苦しそうに歌い上げてくれ。それだけだ。

・TAIFU

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2004/11発売のメジャー1stアルバム『フジファブリック』収録。

飛び出せレディーゴーで 踊ろうぜ だまらっしゃい

飛び出せレディーゴーで 踊ろうぜ だまらっしゃい

お待たせしました、トンチキ歌詞タイムです!

なんかこの曲ぐらいからな気がするんですよね、エキセントリックな歌詞が出てきたの……。*2地味にPVも狂気。でも曲がバチクソかっこいいのでなんか大丈夫な気がしてきてしまう。狂気だ。

この曲はバチクソかっこいいので健人くんと風磨くん(ふまけん)で。こんなに疾走感があるのにあえて無表情で淡々と歌うのがかっこいい曲なんだぞ。頼むぞ。バチバチにキメつつクールにだぞ。頼むぞ。

・銀河

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2005/02発売の4thシングル。

U.F.Oの軌道に乗ってあなたと逃避行 夜空の果てまで向かおう

U.F.Oの軌道に沿って流れるメロディーと 夜空の果てまで向かおう

四季盤「冬」の曲。バンドの代表曲と言って差し支えない。PVで女の子が踊り狂うケチャはあまりにも有名。メロディーと歌詞に変態的なまでのセンスが炸裂した、一度聴いたら二度と忘れないであろう、日本のバンド史に残る名曲だ。

この曲は健人くんの静かな狂気が似合う気がしてならない。途中まで押し殺されていた感情が、サビ(上記歌詞)で初めて漏れ出てくるような……。どこを見ているのか分からない目で歌ってほしい。

・虹

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2005/06発売の5thシングル。

遠く彼方へ 鳴らしてみたい 響け!世界が揺れる!

言わなくてもいいことを言いたい まわる!世界が笑う!

四季盤が終わり、雨上がりの虹の日を描いた曲へ。ポップなキーボードの目立つリズミカルな曲調だ。歌詞もなんだか幸せな感じで、空へ抜けるような晴れやかさがある。

この曲は全員で歌ってほしい。今回取り上げる曲の中で、一番Sexy Zoneがもたらす多幸感に近い曲なような気がする。あとこのPV最後のおふざけを全員でやってほしいんだなあ こぜを

・茜色の夕日

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2005/09発売の6thシングル。

君のその小さな目から 大粒の涙が溢れてきたんだ

忘れることはできないな そんなことを思っていたんだ

この曲は初出はインディーズ時代の1stアルバム『アラカルト』(2002/10発売)なのだが、このPVはメジャーデビュー後にリメイクした際のものである。最近だと菅田将暉くんがカバーしたらしい。ゆったりとしたバラードで、いやというほど過去の感傷に引きずり込まれる。

この曲は下記の歌詞一点だけでもう決まりましたが、聡くんに歌ってほしすぎる。

東京の空の星は 見えないと聞かされていたけど

見えないこともないんだな そんなことを思っていたんだ

こればっかりは東京出身の上3人や、そもそも日本出身ではないマリウスには歌えない歌詞だと思う。沁みるような優しい歌詞が彼には似合う。

・モノノケハカランダ

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2005/11発売の2ndアルバム『FAB FOX』収録。

獣の俺 轟け! もうモノノケ ノケノケ!

やっぱこういう歌詞くるとわくわくしちゃうな。サビ(上記歌詞)がこんな事言ってるって今初めて知った。サビ以外は割と普通の歌詞では?と思うのはもう毒されている証なのだろうか。「ハカランダ」とはギターに使われる木材だそうです。これも今調べて初めて知った。

曲調とサウンドはシンプルかっこいい。間奏のギターソロとか。ので、健人くんと聡くん(けんそう)のクールコンビ(注:パフォーマンス面のみを指す。)にお願いしたい。いやパフォーマンス一番クールなのけんそうじゃない?色気がありつつ冷んやりした感じがするんだよ。イメージでお届けしています。

・Sufer King

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2007/06発売の8thシングル。

サーファー気取り アメリカの彼 (×3)

王様気取りのメメメメメリケン!!

デコトラで来た。なPVのインパクトが強すぎる楽曲。なぜデコトラ。なぜビーム。なぜ忍者。なぜ空手。なぜ芸者。一番謎なのは、その謎な世界で笑わずに演奏できるメンバーだ。断っておくと、メロディーセンスは変わらず最高だし、ブラスパートは東京スカパラダイスオーケストラでめちゃめちゃクールだ。

これは最後のビームバトルをやってほしいという理由だけで勝利とマリウス(しょりマリ)に歌ってほしい……すまんこんな理由で……でも二人とも謎にノリノリでやってくれそうなんだ……あとマリウスは全くメリケンアメリカ人)ではないので注意。

・パッション・フルーツ

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2007/09発売の9thシングル。

夢の中で あやかしパッション 響き渡るファンファーレ

僕は踊る道化師のようだね

ゆうべの君は 悪の化身で 例えばならバンパイア

甘く熟れた果実のようだね

大丈夫?そろそろ疲れてない?

変態性という意味では、今回取り上げた曲の中ではなんか断トツトップなのではないだろうか。ねっとりしたボーカルと湿気たっぷりのギターサウンドがやばいし、背後でなんかずっと謎のキーボードが鳴っていて頭がおかしくなりそうになる。

これは健人くんの動的な狂気に合いそうな気がする。『銀河』はあえて彼の歌の持ち味を殺した歌い方をしてほしいと書いたが、この曲は自由にねっとり歌ってほしい。なんかこう、微笑みながら……(ろくろを回す仕草)

若者のすべて

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2007/11発売の10thシングル。

最後の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな

ないかな ないよな きっとね いないよな

会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

昨年からLINEのCMで使われているので、2019年現在の知名度では『銀河』を超えたかもしれない。多くを語らないのに情景が目に浮かぶような歌詞が素晴らしい、数多の青春を彩ってきた名曲。サビ(上記歌詞)の出だし「最後の花火に今年もなったな」で涙腺が自然と緩んでしまう人は多かろう。

これは勝利くんに弾き語ってほしいんですよね。ソロ曲『風景画』の最後を聴いた時、なぜかこの曲の歌詞を思いだしたので。何気に勝利くんもこの曲*3をラジオで流しているので、彼の感性に通じるところがあるのだろう。

・Sugar!!

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2009/04発売の11thシングル。

全力で走れ 全力で走れ 36度5分の体温

上空で光る 上空で光る 星めがけ

急にイノセントな歌詞になったので驚いたのが今となっては懐かしい、ボーカル志村さん生前最後のシングル。歌詞通りの疾走感あるドラム*4に乗せて、純粋なメッセージが響いてくる。

以上の要素を踏まえこ~~れは聡マリでしょ。言葉はもういらない(©Electric Shock)。聴いてください。

 

という事で個人の妄想爆発でお届けしましたが、フジファブリックというあの時代の素晴らしさ、(妄想の中でだけど)Sexy Zoneの歌声・適性の幅広さを(妄想の中でだけど)感じられて個人的にはめちゃめちゃ満足しました。ご静聴ありがとうございました。

 

 

余談:私が初めてライブに行ったアーティストはフジファブリックです。前々から訴えて、やっと友達とライブに行く事を親に許してもらい、喜び勇んで今はなき厚生年金会館(新宿3丁目あたりにあった中規模の会場)に向かいました。その時目を輝かせて買ったライブグッズ、ベースの加藤さんがイラスト書いた日めくりカレンダーは現在部屋に飾ってあります。デビュー5周年記念ライブツアーという事で、当時最新アルバム『CHRONICLE』の曲中心に好きな曲をたくさん聴け、初めてライブという空間の楽しさに触れました。「10周年、15周年とこんな感じで続けていきたいですね」的な事をのんびりと楽しそうに志村さんが語っていたのを今でも覚えています。5年後、10年後、私はどんな私になっているのか、まだ音楽を聴くのは好きなのか、好きならばまたこのバンドのライブに来たいなと思いを馳せていました。まさかそのライブから2ヶ月後に志村さんが亡くなるとは思いもせず。亡くなった事を知った次の日、ライブに連れていってくれた友人と部活で顔を合わせた瞬間、涙が止まらなくなってしまった事を今でも覚えています。

今を生きて、今の私に音楽を届けてくれる推しの存在は当たり前ではない事を、その尊さを、志村さんの死を思い出す度に強く感じます。5年はとうに過ぎ、そろそろ10年経ちますが、幸い私はまた音楽を好きになりました。この記事を書くにあたって、現体制のフジファブリックの曲も聴きました。またあのバンドのライブに行きたくなりました。長い事聴いていなかったのを後悔するほど。それでも2019年、生きていてほしかったなあ。

*1:この記事にも例がいくつかあるが、今回取り上げたPVは大半がスミス氏の作品である。https://basement-times.com/post-6443/

*2:と思ったが、『ダンス2000』なんかも割とやばかった。サビがほぼ「いやしかし何故に」しか言ってないのは狂気だ。

*3:ただしAP BANKのカバー版

*4:当時椎名林檎がボーカルを務めていたバンド・東京事変のドラム刃田綴色さんによるもの。ちなみにこの曲含むアルバム『CHRONICLE』のプロデューサー亀田誠治さんも東京事変のメンバーだ。別件ですが東京事変もいいぞ。

超個人的にSexy Zoneに歌ってほしいあんスタ楽曲ベスト10

 最初のはてブ投稿がこれなのはいかがなものかと思いますが、超個人的にSexy Zoneに歌ってほしいあんスタ楽曲発表会」やります。
 
 私は2018年末に唐突にSexy Zoneにハマったバリバリの新規です。全てはたまたまテレビでついていたドラマ『ドロ刑』第四話ラストシーンのせいなのですが、今回はその話は省略します。2期はよ
 
 これまでゆるやかにオタクをやってきて、アイドルやジャニーズとは全く縁のない人生を送ってきました(全くは嘘かもしれないPerfume好きだし)。その中で「男性アイドル」という概念に興味を持つきっかけとなったのがスマホアプリゲームあんさんぶるスターズ!(以下あんスタ)」です。あんスタを選択必修で履修していたからこそ、スムーズにSexy Zoneにハマれたのでは?と今になって思います。
 
 あんスタを「男性アイドル育成ゲーム」と銘打つのはわりと詐欺で、実際は「アイドルを目指す男子高校生の捻れた青春を眺めるゲーム」なのですが、
 
説明はいいから曲聴いてくれや!!!!
 

・Knights the Phantom Thief / Knights

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動画2曲目
 最初に『カラクリだらけのテンダネス』を聴いた時、この曲のアンサーソングか?と思ったもんね(ガチ)。カラテンは刑事目線の曲だけど、この曲は怪盗目線。歌詞の世界観がもう共通。
 歌っているKnightsというユニットは楽曲が一番ジャニーズっぽい事でおなじみ(作曲が一緒だったり)なのでジャニオタにも聴きやすいと思う。上記動画の1曲目なんてほぼ春高バレー
 Knightsが『怪盗』という設定で出演したライブがイベントストーリーに出てくるんだけど、その中で「ライブの為にリーダーの月永レオ(オレンジ髪の子)が作曲・瀬名泉(銀髪の子)が作詞した曲」が登場。オタクの間ではそれがこの曲ではないかと言われている。
 何それいいなあ〜〜!!!!メンバーで作詞作曲してくれ!!!!(一応ラブマニはメンバー合同での作詞作曲に当たるけど、もっとがっつりこう…こう…)
 レオと泉は作中時点で3年生で、入学時からの付き合いユニット編成が色々動いた時期もずっと同じユニットで、色々あってレオが休学した時期も泉はずっと待ち続け、やっと合流した時期のライブが上記のイベントストーリーというセクラバにもなんか所々既視感のある経緯があったりするんですが詳細は省略します。
 
 

・GROWING STARRY DAYS / 流星隊

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動画2曲目
 私がこだまさおり(作詞)天才やな……と大の字になった曲。歌っている流星隊というユニットは見ての通り「戦隊モノ」をモチーフにしているので特撮テーマっぽい曲が多く、音楽の方向性としてはかなり関ジャニなのだが、この曲は珍しくミドルテンポの青春ソング(ED感はあるけど)。
 どのへんがこだまさおり天才やな感あるかと言われると、私は毎回以下の歌詞を挙げる。
デコボコなシルエット バラバラのストライド
セクゾもそうだよ〜!!!(うちわ)というのはさておき、お分りだろうか。前半部は、メンバーを正面から映した描写になっている。一方後半部は、メンバーを真横から映した描写になっているのだ。ED感溢れる曲調もあって、聴きながらぐるりとカメラが回り込む感覚が個人的にめちゃめちゃ快感である。
 歌詞としては仲間との絆を描いていて、セクゾでいうとどのへんだろう…『いつまでもいつまでも』や『フレンド』あたりのアルバム最後の感じ?ライブ最後に歌ってほしい。
 

・RAINBOW CIRCUS / fine

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動画2曲目
 一時期のセカオワを彷彿とさせるファンタジー感が魅力の楽曲。歌詞のリズム感が小気味良く、メンバーそれぞれのパートが個性を活かしている。なんか一人うるさい奴がいるのはあまり気にしないでほしい
 タイトルの通り「サーカス」をテーマにした曲で、サビのコールも楽しいのでセクゾにもコールある曲ガンガンやってほしい。スタイリッシュになったレディダイみたいな感じで、PVも、こう……
 

TRICK with TREAT!! / 2wink

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動画1曲目
 双子ユニット・2winkによるハッピーハロウィンソング。ザ・いたずらっ子という感じの歌声がかわいい。どちらの声も同じ声優(斉藤壮馬さん)が務めているが、プロはひなた(ピンクのヘッドホンの子)とゆうた(青緑のヘッドホンの子)どちらが歌っているのか聞き分けられる。
 なんか途中から野太い声が聞こえるが、これは先輩ユニット・UNDEADのメンバーによるコール。2winkの2人とUNDEADのメンバー2人(画像のぬいぐるみのうち黒髪の子と銀髪の子)は同じ軽音部所属で、その縁で仲が良いのだ。
 これは是非、聡マリに歌ってほしい。想像するだけでかわいい。UNDEADポジは他の3人で、パリピ感溢れるコールをノリノリで入れてほしいんだ私は。諦めないぞ。
 

・ハニーミルクはお好みで / UNDEAD

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動画2曲目
 さっきのUNDEADが本気で歌うとこうなります。UNDEADの曲調は基本的にKAT-TUNなのだが、このぐらいメロディアスだとセクゾに似合うなあと。サビ手前の\チーン/が完全に店員さん呼ぶやつなのは気にしてはいけない。
 歌詞は「メンバーが執事」という設定で、こういうコンセプト色強い曲もセクゾにやってほしいんだよね。『King & Queen & Joker』が近いけどなんせQueenが勝利なので我々が介在する余地ゼロ。
 
 ちなみにUNDEADだと、↓1:28~の7曲目『Valentine Eve's Nightmare』もめちゃめちゃ歌ってほしいんだけどアルバム曲なので試聴がサビしかなく今回は諦めた。まふまふ氏~ここだ~作曲してくれ~~~~!!!!!気になる方は聴いてみてください。
 

・虹色のSeasons / Trickstar

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動画2曲目
 『CHERRY HAPPY STREAM』と迷ったけどそちらは完全に嵐だったのでこちらで。興味があれば↓で聴いてみてほしい。
 Trickstarはメインストーリーにおける主人公ユニットなので、曲調も王道の主題歌っぽい曲が多い。この曲も『GROWING STARRY DAYS』と同じく仲間との絆を描いているが、どちらかというとこれまでの思い出を振り返っているような歌詞になっている。
 これは全員高い丸椅子に横並びで座って歌ってほしいんですよね。互いを見つめる事はないけど、互いの存在を肌で感じながら歌ってほしい……
 
(参考:『CHERRY HAPPY STREAM』以下動画2曲目)
 

イースター・カーニバル / Switch

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動画1曲目
 『Knockin' on Fantasy』(↓の動画参照)をラブマニ組でかわいくPerfumeしてほしい気持ちもあったけど、いやイースター・カーニバル自担にやってほしくないオタク逆におる?
 多幸感が過ぎる。多幸感を一気に摂取できるので一時期この曲をサプリって呼んでた。ブラスが楽しそうな曲調もさることながら、いい歌詞なんだまたこれが。松井洋平(作詞)は神。ちなみにあんスタ楽曲の大半はこだまさおり松井洋平が作詞している。二大神だ。
 1番のサビ冒頭は、
いつだって 誰もみんな こんな風に生まれ変われるのさ Life-Goes-Around! 
だけど、これが2番では
いつだって 誰にだって こんな風に幸せは巡ってく Merry-Go-Around! 
になる。どちらも"こんな風に"と入っているのがポイントで、「自分たちのように生まれ変われる」「自分たちのように幸せになれる」と歌っているのだ。
 この間、こんな風に呟いた。

私の中で、アイドルは日々の生活を照らしてくれる光だ。自覚的にそのように振る舞ってくれるアイドルが私は好きだ。この曲を歌っているSwitchというユニットのメンバーは、周りになじめなかった迫害された親が新興宗教ハマって自己破産したりする過去があるのだが、それでも「こんな風に」幸せになれるよと示してくれる。実際に彼らのアイドル活動は幸せと青春に満ちている。
 そんな強さが、セクゾにもあると何となく感じているのですが、いかがでしょうか。
 
(参考:『Knockin' on Fantasy』以下動画2曲目)
 

・Trap for you / Eve

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動画3曲目

 作中ではライバル校にあたるこのユニットは少し形態が特殊で、4人で「Eden」というユニットなのだが、うち2人ずつに分かれてそれぞれ「Adam」「Eve」として活動する事も多い。名前の由来は推して知るべし。中2かと言ってはいけない

 この曲を歌う「Eve」は画像の左側2人で「甘い誘惑」をコンセプトに掲げているのだがまあその通りすぎる楽曲。まだ高2と高3でしょ君ら。試聴の部分ではそこまででもないが……。曲調も非常にキャッチーで良い。

 これは大人組たるふまけんに歌ってもらうべし!と鼻息荒い私と、いやこの色気は健聡と譲らない私が血まみれの乱闘を繰り広げています。ご意見お待ちしております。

 

・微熱カルナバル / 佐賀美陣

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動画2曲目

 作中では学院の先生として登場する佐賀美先生だが、若い頃はトップアイドルで、この曲は当時の持ち曲という設定。なので曲調がかなり懐かしい感じとなっている。

 こんなコテコテの歌詞を歌いこなせるのはやっぱりケンティーやろ。歌い踊ってくれ。

 

 なお、この動画1曲目の『Sentimental Liarts』は同じく元アイドルの椚先生と歌っており、同じく歌謡曲テイストが懐かしい楽曲なのだが、こちらはふまけんに少クラで歌ってほしい。先輩の曲カバーみたいな感じで……

 

・Festive! / Mam

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動画2曲目

 ユニットソングなのに1人しか映っとらんやんけ!と憤慨したくなるが、彼(三毛島斑くん)はソロユニットという形式で活動しているので問題ない。ソロユニットって何だよ 個人サークルみたいな事?

 「お祭り男」を自称しているだけあって、この曲も祝祭感溢れるハッピーなテイストに仕上がっている。イントロのギターを聴いた瞬間決まりました、これは勝利に弾き語ってもらいます。アコギ抱えて~~~~!!!!!

 

 

以上、長々とこれ誰得?な内容を書き連ねてきましたが、願わくば私と同じようにあんスタをオタク大学選択基礎必修で履修した方がSexy Zoneにハマりたての際にこれを読み、「ああこれ合ってるかも?」と一瞬でも思ってもらえる事を祈ります。もちろん逆もしかりで、セクラバの方でちょっとあんスタに興味を持った方はちょうど今アニメもやってるんでぜひ覗いてみてください。

 

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