今回は本当の本当の本当に私しか楽しくないやつ。
時は2019年ですが、今更BEAT CRUSADERSの話をしよう。結成1997年、ボーカルのヒダカトオル以外のメンバーを総チェンジして2004年にメジャーデビューした、エセ英語エモポップロック覆面バンドである。後に(2010年)デビューしたマンウィズとよく比較される。通称ビークル。メジャーデビュー後は結構タイアップしたりしていたし、以下のビジュアルも特徴的なので覚えている方もいらっしゃるのではなかろうか。*1
原則歌詞は全編英語(一部例外あり)だが、音源の発音があまりにもカタカナなので歌う側にも親切設計。歌詞には全て公式で和訳がついている。バリバリ陽キャな明るい曲調が多いが、根底に流れる切なさ・エモーションがSexy Zoneと親和性があるような、ないような…。
これまで、超個人的にSexy Zoneに歌ってほしいシリーズ(妄想)を繰り広げてきたが、そこには読んでいただいた方に「元のアーティスト・作品もついでにおすすめしたい、あわよくばこの感想を共有したい」という思いがあった。
今回はないです。だってBEAT CRUSADERS、もう解散してるから。(2010年解散)
ひたすらお気に入りの曲を壁打ちしていきます。ご了承ください。Youtube公式チャンネルという文化が完全に定着しきる前に解散したバンドなので、紹介のために貼ったリンクは全部iTunesです*2。超ざっくり発表年順。
・WINDOM
I'm gonna set your Birthday
Every Sunday
Believe me now
(全ての日曜日を キミの誕生日にしてしまおう ウソじゃないさ)
上記の歌詞がめっちゃSexyっぽいなと思い選びました。ちょっと意味が分からないところもSexy。若者らしい全能感に溢れた歌詞の割に、どこか達観した感じのある曲調。
・SIBERIAN GIANT
Somebody
In my head
Got to say
"Love's on your side"
(僕の頭の中では ずっと誰かが 決まってこう言うんだ 「愛はキミの味方だよ」)
これも上記の歌詞がぐっときて。""内の歌詞はメインボーカルのヒダカトオル以外で歌うんですね確か。曲中かなりボーカルが入れ替わるタイプのバンドなので、歌詞割を考えるのが楽しい。あとこの曲はハモりや合いの手もいい感じなのでますます楽しい。
・ BE MY WIFE
Be my wife
Be my life
Be my bride
My brightest hope
(結婚しよう 人生のパートナーになって下さい 嫁に来ないか? 今年イチ押しのキミよ)
ビーマイワイフ!ビーマイライフ!ビーマイブライマイ¥!♨︎?と全員で連呼する、とにかく明るい結婚ソング。元気かつ何も考えてなさそうなマイマイと思っていただければ。なぜか戦車(ジープ?)にメンバーが乗ってる謎のPVは幼心にも忘れられない。これぐらい明るくSexyたちに求婚されてえ〜〜〜〜!!!!という心の声が爆発する事うけあい。サビ以外は各自のソロパートになるので、誰が一番カッコつけられるか勝負してくれ。
・IMAGINE?
Do you imagine?
I was Stroking So Hard To Shine
(想像してごらんよ ボクが輝くために一生懸命努力しているところを)
中華ファンタジーが無理なら麒麟の子この路線にしてくれへん?爽やかかつまっすぐなメッセージが胸を打つ、ライブ爆盛り上がりソング。ライブ時は長めの間奏での下ネタコールが恒例になっているのはご愛嬌。少女に向かって語りかける口調の歌詞が、アイドルとして輝く彼らにぴったりだと思うのですがいかがか。間奏のアコギは勝利くんで決定なんだよな〜煽る他四人が目に浮かぶ。
・Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah
I loved you baby since we were at school
I did'nt show it, I was a fool
(学生の頃から キミのことが好きだったのに 告らなかったオレは なんてバカだったんだろう)
こんぐらいハジけた曲をやったらどうなるんだろう?という興味本位。サビはずっと「イェイイェイェイェイ」しか言わない。イメージが壊れるからシングルとかアルバム曲には入れないでほしいけど、特典DVDで特定の操作をすると聴ける隠し曲とかにほしい。
・LOVE DISCHORD
So sweet
I kill you
So sweet
I kill them all
Kill them all
(愛しい人よ 殺してやる 愛しい人よ 全てを殺してやる 全てを殺し尽くしてやる)
上記のサビ歌詞だけ見るとめちゃめちゃ物騒だが、実態は切ない曲調および物語性すら感じる美しく破滅的な歌詞が印象に残る、ビークル屈指のエモ・バラード。BPMの遅さだけが「バラード」を定義付けるわけじゃないんだなと思わされる名曲。こういう危うい歌詞を歌えるポテンシャルを持ったアイドルだと思うんですよねSexy Zoneは。愛に苦しむところ、見たくないですか?
・BLOCKBASTARD
Choose me darlin'
I'm the one you want
I'm the one you want to
(ダーリン 私を選んで 私こそ 私こそ貴方が探し求めている一人)
上記の歌詞を健人くんにめちゃめちゃかわいく歌ってほしいな〜という欲望がダダ漏れた選曲。あとCメロに当たる箇所の「Love is the mystery」「Love is the history」の掛け合いは各シンメに是非お願いしたい。そこをぐっと強引に持っていく勝利くんの「Do you remember?」を聴きたいんだよオタクは。歌詞のテーマが「DVD vs ビデオ」なあたりにどうしても時代を感じざるを得ないが、その(もはや)レトロ感が逆にポップな曲にハマっていて最高。
・S×E×X×I×S×T
Over the world
Now gotta brawl
(世界中で 乱痴気騒ぎが始まった
グループ名のアルファベットを叫ぶ曲が欲しい話はずっとしているが、この曲をやってくれたら最初の3文字まではその夢が叶う事になる。最悪なとこで切ったな。またサビ(?)は全員で歌って、それ以外のメロをひとりひとりで歌う歌割になると思う。全員渋いおっちゃんになってからのほうがもしかしたら似合う曲かもしれないけど、そういう曲を若い子に歌わすのも乙でしょうが。
・I WANNA GO TO THE DISKO
Let me dance in a moment
There is something left to bind you
この曲だけCDを完全に紛失しており、公式の和訳が不明。まあ何となくは分かるけど……。この曲も『BLOCKBASTARD』同様、Aメロのカトウタロウ(Gt)による歌い出し「I wanna go to the disko」の箇所を健人くんに歌ってほしさが爆発して選んだ。どうもカトウさんパートを健人くんに歌ってほしいらしい私は。シンプルにベースラインが最高な曲。
・CUM ON FEEL THE NOIZE
Cum on feel the noize...
Cum on feel my love and destroy!(さぁ この騒音を体感してみようぜ… 愛を感じながら破壊の限りを尽くすんだ!)
テンションブチ上がり破壊的お元気ソング。Sexyに歌ってほしいのもあるけど、どちらかというと私のオタク活動テーマソングな気もする。こういうテンションでオタク活動キメていきたいよね。
・TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT
Tonight
Love reflects world wide
Almost another day(今夜 "愛"が世界中に伝染するって もう次の日になっちまった)
アニメ『BLEACH』のOPだったので、あの頃の少年ジャンプを通ったオタクには『ウォーアイニー』(銀魂の映画主題歌・高橋瞳とのコラボ作)と並んで有名だろうビークル曲。適度な疾走感と絶妙にエモい歌詞が素晴らしい。Sexy達に「今夜"愛"が世界中に伝染します」って急に言われても信じるもんな。
・DAY AFTER DAY
Laughing, stranding, standing,
'Cos our life is just a trampoline(笑ったり 挫折したり また立ち上がったり 人生なんてトランポリンみたいに不安定なんだから)
上記歌い出しを担当する風磨くんはどこですか?
・FOOL GROOVE
Love will shine with you
(愛は君と共に輝く)
YOUR SONG IS GOODとのコラボ作。改めてすごい名前だなユアソン。コラボだが、ボーカルはヒダカトオル一人でとっている。ストレートな恋愛ソング。まっすぐな歌詞を背負わせたいよねSexy Zoneには。好きなんだよマジで然り。
・DROOG IN A SLUM
Fate is not a game
(運命はゲームなんかじゃないんだから)
TROPICAL GORILLAとのコラボ作。相変わらずヤバい名前だな。MxTxRx氏とヒダカトオルの二人でボーカルを務めるこの曲は、なんとなくライバルのバチバチ感が漂う。別にそういう内容の歌詞じゃないんだけど。名前の通り、スラム街でたくましく生きる少年〜青年の勢いを切り取った楽曲。『GAME』という全シンメ垂涎の曲を持ち「FATE OF TWO」とかいう煽りを付けられたシンメもおるグループに上記の歌詞、めっちゃ刺さらん?
・GHOST
I'm in love with a ghost
It's a beautiful thing in the world
(幽霊と恋に落ちる なんて素敵な出来事なんだろう)
君は幻じゃないほうのゴースト。名曲度は同じぐらい。好きすぎて色んなものの主題歌にしたいぐらい好きな曲だった。「幽霊と恋に落ちる」と歌っているけど、その「幽霊」が何を指しているのかは聴き手の想像に委ねられている。メロディがとにかく美しい。ハモりも美しい。ビークルのエモここに極まれり。ギターに埋もれるように囁かれる落ちサビは勝利く〜〜ん君だ〜〜〜!!!!あとマリちゃんの「wowow」浴びるほど聴きたい。
・LET'S ESCAPE TOGETHER
Everybody, let's escape together!
Everybody, let's get lost forever...
(みんなで逃げれば怖くない! 一生 この森の中に迷い込もう…)
明るくポップなホラー歌詞が印象的。「森のくまさん」をなぞったAメロBメロはカトウタロウがボーカルなのでそろそろお気付きだろうが健人くんの出番だ*3。踊りだしたくなるリズミカルなベースラインも◎。Cメロのテクノボーカルパートでちびーずに「This is the hell」とか言われたくない?(反語)
・FAIRY TALE
Sweet lovely days I recall
Never fade to gray
(甘く愛しい日々の想い出は 決して色褪せはしない)
ASPARAGUSとのコラボ作。毎回コラボ相手の名前どうなってんだと思わざるを得ない。ASPARAGUSはだいぶ前に一回だけCDJで見た事がありますが、「アコギでモッシュを起こす唯一のバンド」と称されていただけの事はありました。渡邊忍氏とヒダカトオルの二人でボーカルをとっている。これまたハモりが美しい。超ざっくり言うと、「辛い事もあったけど、それだけじゃないよな」的な歌詞。やっぱりアコギが印象的で勝利く〜〜〜ん!!!!って感じだが、ハモりも印象的でやって欲しいペアが軽く10通りは思いつく。
・TIME FLIES, EVERYTHING GOES
oh baby
so far, never forget what you love(あぁ ベイビー これまで君が愛したものを 決して忘れないで)
この曲が収録されたアルバム『popdod』が私が人生で初めて自分の金で買ったCDなのだが*4、この曲は収録順が最初であるにも関わらずエンドロールのような曲だなと感じたのを覚えている。それと関係あるかは分からないが、オリジナルアルバムとしてはこのアルバムを最後に、ビークルは翌年解散した。タイトルからもう「風磨くんじゃん……」と声が漏れる事間違いなしだが、曲中ではこのタイトルが何回も叫ばれ、とどめに最後に「easy(たやすく)」とつく。
・LEMON HEAD
“everyday's a bad day…”
everything is quite well
“maybe rainy sunday…”
fine day, tuesday!
“everyday's a black day…”
no one's gotta blackmail(「毎日ツイてないな…」 割と順調そうだけど 「日曜はいっつも雨だ…」 火曜には晴れるさ! 「今日も憂鬱だなぁ…」 誰も脅かしやしないよ)
ここ☝︎聡マリにやってほしくない人いますか?いません。最後は「さよならを言える場所に行こう」で終わるのが切ない。
・SUMMEREND
this is a sound of summerend
the summer ends
the silence comes in(夏の終わりの音がする 夏の終わり 静寂の訪れ)
また我々は「風磨くんじゃん……」と呟かざるを得ないが、ちょっと彼一人に色んな概念を背負わせすぎかもしれない。五人五様の「夏の終わり」を魅せてくれるに違いないし、個人的には聡ちゃんの夏の終わりを知りたい。優しい中にも切々としたものがありそうで。
・JIVE
whatsoever
jive together
whatsoever
jive together(何はともあれ ジャイヴしようぜ 何はなくとも デタラメにやっちまおうぜ)
こういうハチャメチャな曲は絶対似合うんだよ。ハチャメチャ ≒ トンチキ。この曲はトンチキかつポップなのでもうほぼSexy Zoneだ。間奏でシリアスになるかと思いきや結局酔っ払い。マリちゃんが成人したらみんなで酒飲みの曲やろうね。まあこの曲は別に酒飲みの曲でもないんですが。
という事で、私の私による私のためのSexy × ビークルでした。ご静聴ありがとうございました。