三ヶ月坊主

個人的嗜好をSexyと戦わせるゆるオタク

Sexy短歌まとめ

作った短歌がちょっと増えてきたので、自分用にまとめておきます。理性が無いので、全部作った瞬間ツイッターにぶちまけており新しいものはほぼ無いんですが、どうしてこれを作ったのか?を自分でも忘れそうなので、覚えてるうちに記録を残したい。

当たり前のように全部セクゾメンバーにまつわる、いわゆるジャニーズ短歌(アイドル短歌)となっています。作る動機になっているツイッター上企画・WEB歌集『J31Gate』(@J31Gate)様に応募したやつには★をつけておきます。

こちらの企画が基本的に題詠?なので、一個のお題に対していくつか作っています。お題ごとにまとめていきます。

 

【無題】

◼️‪流れ込む蜜も花粉も多いけど 足りぬと笑う ほらねホリック(中島健人)‬

上記の企画の存在を知って、アイドル短歌とは何ぞや???と思いまず作ってみたやつ。今回まとめた歌の中で、多分唯一ツイッターに吐き出さなかった。ちょっと恥ずかしくて。

とにかくそのアイドルっぽい歌を作ればいいのかな?と思ったので、「お前ら(=ファン)の蜜を吸いに行く」「みんな(=ファン)の花粉を受粉した」などのケンティー語録を参照して上の句を作り、ケンティーといえば!のパブリックイメージたるラブホリ先輩にお越しいただいて下の句を作った。ちょうどペジコンの円盤が発売されて舐めるように見返してた時期だったので、ドキュメンタリーに収録されていた花粉受粉(逆じゃない?であれば by風磨くん)のくだりが採用されているし、なんとなくステージ上のイメージ。

ラブホリ王子は「ラブのホリックな王子」の略なので、当然ホリック(中毒者)なのはケンティーという事になる。この歌でも、ファンの歓声と熱烈な視線とを浴びて食らう事に中毒になっているのは基本的にはケンティーである。ただ、深淵を覗く者は…のあれじゃないけど、本当にホリックになっているのはケンティーなのか、それともファンたる我々なのか?というのを現したくて「ほらね」と付けて視線をこっちに投げてもらった。妖しさが似合う……。

でも後から見ると「ほらね」って思ってるのは我々ファン側でも通るね。ほらねケンティーはラブ・ホリックでしょ、ほらねやっぱりケンティーのホリックになるでしょ、などなど……

 

◼️一瞬を積み上げ見えた白良浜 俺とおまえの良き帰納法(菊池風磨)
◼️白良浜見るため待ったあの永遠 おれとお前の良き演繹法(中島健人)

この2つは見りゃ分かりますが対です。「シンメ短歌」のお題を検討中…というのを見て衝動のままに作ったやつ。風磨くんのやつが先にスッと出来て、なんとかシンメにしたくてケンティーの歌の上の句を突っつき回した記憶。確かツイッターに出したやつはこのバージョンじゃなかった気がする。

健人くんと風磨くんは同じ目的に対して全く違うアプローチをするシンメだと私は思っていて(本人たちも雑誌とかで言ってるけど)、その違いを下の句の「帰納法」「演繹法」で書いた。

・すでに知っていることから想像するのが演繹法(えんえきほう)
・起こった出来事からパターンを見つけるのが帰納法(きのうほう)

演繹法と帰納法の違いとは?図解と具体例でわかりやすく解説

理論的に合ってるかどうかは微妙なところだけど、「過去(=起こった出来事)の一瞬一瞬の積み重ねから目的に辿り着く風磨くん」を帰納法、「自分の持つ目的に辿り着くために今の一瞬一瞬をよりよく生きようと想像する健人くん」を演繹法にした。このへんはガバガバです。

白良浜」は当然、ペジコン最終の地・和歌山で起きた、風磨くんによる『Cocoa』前ご当地ラップタイムの映像にケンティー映り込み事変の舞台である海岸の事です。円月島と迷ったんだけど、なんか…浜のほうが…和歌っぽいじゃん…和歌山だけに…。

白良浜」と、「一瞬」「永遠」の位置にはこだわった。あと「俺」「おれ」「おまえ」「お前」の開き方は雑誌とかKTTから受ける完全に個人的なイメージです。

 

【お題:色】(第2回)

◼️フィルターを外してみても青は青 歓声響く暗闇に青(中島健人)

メンカラである青をテーマに作ったやつ。青といえば曲名に入っているのが『青い恋人』『フィルター越しに見た空の青』だったんだけど、この時は後者をチョイスした。『青い恋人』で作ったらそれはまた面白そう。といっても本当に名前を借りただけで、歌詞とは全く関係ないんだけど……

この「色」のお題を見た時、全員ステージや舞台の上での景色がイメージされたのをよく覚えている。これ以外の歌も、勝利くん以外はみんな舞台上。この歌はなんとなくペジコンの冒頭、サングラスをかけて登場したケンティーをイメージした。フィルター=サングラス。あれを外した瞬間目に飛び込んでくるであろう、無数の青のペンライト。

ただそれだけじゃなく、毎日カメラのフィルター越し(=KTT)にファンに思った事を伝えてくれているケンティーに、フィルター越しじゃなく、歓声という"音"と、暗闇の中に灯る青のペンライトという"光"を届けられる喜び…みたいな気持ちも作った時どっかにあった。「一緒でよかった」と隣で呟けているような気持ちにさせてくれるアイドル……

 

◼️顔だけが浮かぶ暗箱 手を伸ばし海も夕陽もここに投げ込め(菊池風磨)

絶賛ハムレット期間に作ったやつなので、当然ハムレットの舞台に立つ風磨くんがモチーフ。舞台から見ると、お客さんの顔は白く浮き上がって見える。きっと風磨くんが舞台から見るだろう景色として、まず最初に浮かんだ色がその白だった。「暗箱」は最初、舞台のあるホールって舞台から見ると箱みたいだよな…と思って適当に作った言葉だったんだけど、私が馴染みのある音楽ホールがシューボックス型なだけでグローブ座は確か円形だったし、「暗箱」という言葉は実在した。不勉強〜

① 写真機械の一部で、内部を暗くした箱。

② 留置場をいう、てきや仲間の隠語。

(コトバンク-精選版 日本国語大辞典より)

ある意味引きが強い。マジでたまたまだけどケンティーがカメラのフィルターで風磨くんがこの①なの勝手に運命を感じたし、この②を見て下の句を作った。照れと自虐で言いそうじゃん、留置場とか。サマパラのおかげで非常に夏が似合うイメージのある彼が、2019年の夏を全て賭して挑んだあの大舞台。いろんな雑誌で「今年は海に行けなかった」とぼやいていた。彼にとっておそらく青春の象徴だろう青い海のきらきらした輝きも、そこに沈む夕陽の輝きも、全て舞台という真っ黒な箱に閉じ込めて、もっと高い熱量の何かに変えたのが、ハムレットという舞台だったんだと思う。勝手にそう思ってるだけだけど。「手を伸ばし」で投げ込む動作と、舞台の演技の中での仕草両方を見る人にイメージしてもらおうとした。

 

◼️夕焼けに 郵便ポスト トマト 薔薇 ずっと身近にあるものばかり(佐藤勝利)★

このお題で唯一、一応舞台上ではない歌。ぶっちゃけ最初の3つは赤くて身近にあって語呂が良ければ何でもよかったので、"ゆう"とか"ト"で何となく韻を踏めたこれにした。上の句で羅列したこれらの最後にSexy Zoneのモチーフ・薔薇を持ってきて、他3つと同じ「身近なもの」の枠にはめ込んだ。

薔薇ってそんな身近でもなくね?のツッコミ待ちの歌。そんなに身近でもないよ普通は、普通はそうなんだけど、若くして薔薇を持たされてデビューした勝利くんにとっては「ずっと」身近にあるものなんだよ、という特殊性を強調したくてこうしたんだけど、改めて見ると趣味悪いな……

ステージとは関係ない日常の歌っぽく見せて実はステージ上の宿命(薔薇)が価値観に深く侵食している…というただ好きな業を詰め込んだだけの、他人の人生コンテンツ消費ここに極まれりな歌。趣味悪。勝利くんが『Show must go on』を出して、舞台上での凄まじい覚悟を見せてくれてなかったら、ここにも載せてなかったかもしれない。

 

◼️あれみたい 何だっけ?あれ お茶畑! 故郷の遠くまたたく令和(松島聡)

これもケンティーの歌と同じく、コンサートのペンライトの色を題材にしたやつ。ペジコンのドキュメンタリーに収録されていた横アリ最終日風磨くんの言葉「ペンライトの色緑になんてしちゃったりして?」に応えた、あの客席の景色を描いてみた。

上の句は聡ちゃんのセリフ風にしてるけど、実際にはこんな事は言ってない(多分)。あの無邪気な喋りを聞きたいという強いお気持ちでこうした。聡ちゃんの地元が静岡という事で、静岡の一面の緑の景色といったら茶畑かな…という安易なチョイス。そんな茶畑みたいな緑の光の景色が、彼がいないまま迎えてしまった令和という時代に、静岡からはるか遠くの横浜で広がっていた事に、喜びと寂しさを感じた。

 

◼️何千年生きればいいの このローソクぜんぶ消すにはあと何万年(マリウス葉)

これも聡ちゃんと同じくペジコンの具体的な場面から作ったやつ。大阪3/30、マリウス誕生日公演…には入れなかったので円盤ドキュメンタリーで見た、黄色のペンライトを灯し、マリウスの仕草や走りに合わせて消していく客席の様子。

ペンライトを誕生日ケーキのローソクに見立てたのは私じゃなくてマリウスとメンバーなんだけど、発想が素敵すぎて観ながら床を転がった。ファンが持つ1本のペンライトが1本のローソクなら、一体何本のローソクが立つ事になるのか。最初は大阪城ホールのキャパを知らなかったので「何万年〜」で始めたんだけど、後に調べたらだいたい16,000人ぐらいだそうで、「何千年〜」に変更した。最後を「何万年」にする事で、未来のマリウス誕公演のキャパはもっともっと広がってもっともっと多くの人にお祝いしてもらえるようになるよ!という思いを込めた。大阪ドームはキャパ55,000人ぐらいだよ!5万年生きてくれ…

 

【お題:時間】(第6回)

◼️何度でも巻き戻れよと願う夜 台無しだとは分かっていても(中島健人)
◼️一点の悔いもないと答える朝 出会わなければと過ぎりはしても(菊池風磨)

またシンメ短歌。これはもうそのまんまなんだけど、『麒麟の子 / Honey Honey』のストリーミング特典動画で「これまでに後悔した事は?(うろ覚え)」みたいな質問に対するそれぞれの回答で上の句を作っている。字数の都合上表現は変えた。夜と朝の割り振りは、『make me bright』でのそれぞれのソロパートのイメージから。風磨くんが「後悔は全くしていない」と答えたのは全然意外ではなかった(ソロコンや雑誌でも似たような事を言ってるし)んだけど、ケンティーが「やり直したい点はいっぱいある(うろ覚え)」と答えたのが衝撃で、またそんな所も対称的なのか…と慄いた。

下の句はガチでそのまんまで、お互いのソロ曲(ケンティーは風磨くんの『Cocoa』、風磨くんはケンティーの『Because of 愛』)から歌詞を引用した。交換しなければ上の句と下の句の意味合いがほぼ同じになるけど、別にケンティーも後悔一辺倒ではないだろうし、風磨くんが全く過去を振り返らないなんて事はないだろうと思ったので交換した。

あと、ケンティーは5・7・5・7・7きっかりに、風磨くんはちょっと崩した字数になるように調整した記憶がある。本当は漢字ひらがなカタカナの位置まで揃えるか対称にしたかったけど、さすがに私は椎名林檎ではないので難しすぎて断念した。

 

◼️口もとに咲いたハートはそのままに井づつ越え海をひとまたぐ君(マリウス葉)★

このお題を見た時に、人生の中でSexy Zoneである時間の割合が一番多いマリウスで作ろうと決めていた。一番、グループの上に流れた時間の経過を体現している人だと思った。

どれだけ時間が経っても変わらない彼の特徴といえば?と聞かれたら真っ先に答えに挙がる…と少なくとも私は思っているあの笑顔、それとマリウスの成長っぷりを書けば、時間の中で変わらないものと変わったものと両方現せて最強じゃん!という気持ち。

子供の頃からずっとファンと向き合ってくれている彼の姿勢を、幼馴染みの恋物語である筒井筒にかけてみた。最初は日本語的に「越え」と「超え」どっちが正しいか分からなかったので「井筒こえ」表記にしようと思ってたんだけど、これの後に「日本の枠におさまらん君」的なワードを繋げたかったので、どうせなら井の中の蛙とかけようと思い、"井"を強調するために開く箇所を変えた。結局「越え」で合ってたのかどうかは分からない……

 

結論、もうちょっとたまってからやれば良かった。まあ忘れちゃうんでしかたないです。