三ヶ月坊主

個人的嗜好をSexyと戦わせるゆるオタク

マイ・ハイライト・オブ・セクシーゾーン ケース:ささじまさん

前回↓

 

 Sexy Zoneのファンに、出会ってからハマるまでの経緯をインタビューする企画「マイ・ハイライト・オブ・セクシーゾーン」。第4回は、ささじまさん(@ssjm_zuka)へのインタビューとなった。

 過去のお話を聞いていて、自分のこれからのオタク人生について思いを馳せる事となった。今回はインタビュー形式となりますが、時系列の調整などをせずに(過去の記事ではインタビュー時の内容から順番だけ前後したりしていました)ほとんどそのままお送りします。

 

 

■紆余曲折の抵抗

 大学四年の時に、なんか曲中に俳句を詠むジャニーズが出てきたな、って……
――(笑)
 そこでちょっとby勝利と、マリウスっていうちっちゃい子がいるなって思ったのは覚えてる……
――一番最初はじゃあその、小さい子がいるSexy Zoneという感じで認識したって事なんですね。
 そうですね。デビューした頃ですね。
――なるほど……じゃあそこから、Sexy Zoneいいかも、と思うようになるまでのタイムラグというのは結構あるんですか?
 タイムラグありますね。その頃は尖ってたので、友達とも「ジャニーズは光GENJIしか認めん」みたいな(笑)謎に光GENJIのパフォーマンスを褒めまくるという……活躍してた頃、生きてすらいなかったんですけど。
――逆張りというとあれですけど……
 いや逆張りですあれは(笑)それで、大学五~六年ぐらいの時に研究室に強火のふまけん担がいて、アツいプレゼンをされたんですけど、その時は結局ふまけんの区別がつかなくて、家に帰ってから「どっちがどっちだっけ……?」となって終わりました。ちょうどその頃はズブズブのヅカオタだったので、あんまりSexy Zoneには結局触れず学生時代が終わりました。
――ヅカオタだったんですね!そこからSexy Zoneに来るのはどういった経緯で……?
 母親が『ドロ刑』を観てたんですよ。それを横でなんとなく観てて、毎週ではないですけど。で、あーこれがSexy Zone中島健人か、とやっと認識して。その流れで家族とケンティーの話をしたり、歌謡曲が好きなんですけど、そのおかげか『カラクリだらけのテンダネス』がすごく頭に残る曲だったので聴いたりしました。その年の年末、初めてSexy Zoneを見よう!という目的を持って、家族と一緒に真面目に紅白を観たんですね。それで、カラテンのパフォーマンスがめちゃくちゃかっこいいな!と思って……
――あのイリュージョンのやつですね。
 そのまま続けて、初めてカウコンを観て。そしたらマリウスが落ちて。どういう事!?!?!?って。あれがSexy Zoneを初めて認識したタイミングですね。
――なるほど……ドロ刑~紅白~カウコンを通して、Sexy Zoneというグループの今の姿を初めて認識したわけですね。そこからどうやってハマっていったんでしょうか?
 実は、その後も別に音楽番組を観たりドラマを追ったり~とかはしなかったんですね*1。なんとなくゴチを観て、ダンスメドレー対決のキレがすごいなあ~と思ったりした程度でした。
 あと、私はミッチーこと及川光博さんも好きでライブとか行ってたんですけど、その年のライブでミッチーがやたらセクシーサンキューって言ってたんですよ!
――そうなんですね!?
 完全にご自分のものにされているという(笑)セクシーサンキューを刷り込まれましたね~。そして、一年後ですよ。
――はい。
 麒麟の子のプロモーションぐらいの時期に音楽番組を録画して観るようになって。もう半分落ちかけてるんですけど。
―そうですねえ。録画するって結構ですよね。
 その後、ゴチの最終戦
――ああ…………
 あの涙を見て、かなり衝撃を受けまして。
 ステージ上とか、その舞台裏とか、ファンしか見れないところで泣く、というのは俳優さんなりアイドルなりでよくあると思うんですけど。生放送の、地上波のテレビで、お涙頂戴でもなく、ドッキリでもなく、本気でびいびい泣く男の人を見た事がない!と思ったんです。ジャニーズだし、カッコつける事もできたはずなんですけど。興味ない人が見たら、この人どうしたんだろう!?って思うだろうに……。なんかそんな事をいろいろ考えてたら、めちゃくちゃ感動しちゃって。
 常に全力で、この人死ぬ気で仕事してるんだなあって、心を掴まれましたね。その次の日にはもう、悔しくてしかたなくて、この人がゴチに負けた事が。
――一年間ずっと、少しずつ見てはいたんですもんね。
 そうですね。でもうここで、これはお金払わなきゃだめだ!こんなにケンティー頑張ってるのに!となって、ファンクラブに入りました。
――ゴチきっかけのファンクラブ!じゃあそこからはもう、ゴロゴロと……
 ズブズブとですね。その年末に、リペの円盤を注文して、初めてライブDVDを観ました。あれ、途中めちゃくちゃ宝塚っぽいところがあるじゃないですか。
――Pheromoneあたりのところですね。
 そういうのがあるって感想ブログとかで調べて、よしじゃあまずはこれから観てみよう!となりました。
――なるほど……(これからも絶対に感想ブログ書こう……)ちなみにこれはインタビューの本筋からは全然関係ないんですけど、あそこでマリウスくんが足をがっと広げる仕草が宝塚っぽいとよく聞くのですが、
 (食い気味)あれは本っ当に宝塚です!そのまんま。大階段で燕尾服着て、っていうまんまで、テンションすごい上がりました。ああ~息子だ~~!!!と思って。
――やっぱりそうなんですね!
 

■好きな曲

――一番最初に買ったCDって何でしたか?
 CDは最初はもうレンタルで片っ端から揃えて、特典が欲しいやつを調べてそれも片っ端から買う、っていうのを繰り返してましたね。
――そうか、CDのリリース時期にハマったわけじゃないから、とりあえず片っ端からになりますよね。最初の方にこれは!と思った曲とかってありますか?
 やっぱりカラテン。あの雰囲気と、後は管楽器が好きなので……Sexy Zoneはブラスアレンジが派手な事が多いので、カラテンが良かったですね。後はROCK THA TOWN。Sexy Zoneってファンキーな曲も結構多いじゃないですか。ミッチーがファンクやってるんですよずっと。
――そうなんですね!?
 だからROCK THA TOWNは今でも上位ですね。ライブでも本当に毎回セトリ落ちしない(笑)
 

■他の趣味について

 昔はガチガチの二次元オタクだったんですけど、アイマスとかうたプリが好きだったんで、最初から「アイドル」というものは好きだったのかなあとは思います。一番最初は、大学生ぐらいの頃にBerryz工房のももちが好きになって。我ながら、ももちミッチーケンティーってめちゃめちゃ好みが分かりやすいなという…(笑)
――(手を叩いて笑う)みんな何かしらの神ですよね。
 そうなんですよ。ただ2017年、ももちが芸能界を引退しちゃったので……ペンライトを振る事もできなくなったなあって。未だに悲しくて、DVDも一回しか観れてないです。
 それからは、宝塚とかミッチーとかを好きになって、華やかで気高いものを浴びてはいたんですけど。いわゆるアイドルの現場からは遠ざかっていました。だから、Sexy Zoneをしっかり認識して、DVDを観たりして、ああ、やっと見つけた……と思って、ちょっと泣きました。
――久しぶりに浴びる、アイドルのきらめきというか。ジャニーズのライブ映像はそれまでにご覧になった事はあったんですか?
 無かったです。でもSexy Zoneを観て、これまで自分が観てきたものと近しいものを感じました。これまで通ってきたものたちの集大成みたいな感じですね。
――全部集めてぎゅっとしたらSexy Zoneみたいな(笑)Sexy Zoneにハマる前と後で、何か生活的な部分で変わった事はありますか?
 体調面で、ジャニオタになってからまず太りました。私すごいガリガリなんですけど、ちょっといい感じの体重になりまして。他にも生理痛が酷かったのが、ハマってからは痛み止め飲まなくて良くなったりとか……
――体がいい方向に変わろうとしている……!そういう効能もあるんですね*2。そういえば以前にご自身で沼落ちブログを書かれていて、それを一回非公開にされた……というのを(インタビュー応募時の)メッセージでいただいていたんですけども。
 今日もわりと、その降ろしたブログから結構引用してメモったりとかしてるんですけど。ファンになった後に、カウコン観てた時とか、カラテン観てた時のツイートを遡ってみようと思ったんですけど。2018年12月31日、20時24分に「ケンティー♡♡♡」という……
――wwwwwwwwwww(拍手)
 その後*3に、「来年ジャニオタになってたらどうしよう」という、ギャグで呟いたやつが…
――あ~~~~~(身に覚え)フラグですね……
 本当に丸一年後にファンクラブ入ってるんで。こっわ、って。
――伏線回収ですね、もはや。ジャニーズにハマったのは完全に想定外な感じですか。
 いや、本当に…………周りに全然……小学校でV6とか学校に行こうとか流行ってたりはしていて、嵐がデビューして間もないあたりではもう誰も周りでジャニーズの話をしなくなって。中高も同じクラスにジャニーズの話してる人いたかな?って……記憶が全然ないぐらいで。まさかこうなるとは思ってなかった。
 

■「あとに戻れないな」の有無

――Sexy Zoneにハマってから、これはもうあとに引けないな、戻れないな、と思った瞬間ってありますか?
 難しいですね……そうですね、今も普通に掛け持ちとかしてますし。
――ミッチーとか宝塚とかですか?
 宝塚は好きな人がもう引退してしまって、観てなくて……今はほぼほぼジャニーズ一本で、SixTONESが次に好きかな、といった感じです。
――そうなんですね!ちなみにこれは本筋とは関係ないですが、SixTONESはどういうきっかけで?
 Smile UP Projectで、風磨と樹としょっぴー(Snow Man渡辺翔太くん)で撮ってた動画あったじゃないですか。あれとか、ふまじゅりと勝利くんのエピソード*4とかを見て樹いいな、と思ってYouTubeを観だしました。
――なるほど……では、「もう戻れないな」とまで思った瞬間というのはあまり無い感じでしょうか?
 そこまで深く入りすぎると、失った時の悲しみが大きすぎるな、と思って……宝塚でも、ももちでも味わったので。
――…………
 わりと分散させた方がいいな、というか。
――分散投資じゃないですけど、こう……
 そうですね、リスクヘッジというか(笑)。
――それも大人のオタクの戦略ですよね。
 
 
 
 完全に想定外なところからSexy Zoneに引きずり込まれていったのも、そのきっかけがカラクリだらけのテンダネス前後なのも、個人的に全く同じだったので、その前段の推しが引退したくだりで、胸がすごく苦しくなってしまった。
 今回のインタビュー企画では、「オチを『もう後に戻れないな、引けないな、と思った瞬間』にしよう!」と無邪気に考えていた。でも、そういう瞬間を持たないようにしている人もいるのだ、と今回気付かされた。当たり前すぎる話かもしれないけど。
 客観的な事実として、「永遠」というものは存在しない。今こうしてインタビューの音声を聞き返して、もう少しももちの引退のくだりを深堀りおけばもっと面白い記事になったかも、という思いはあるが、果たしてそれを聞くのが最適解か。輝いていた人を失ってから、その後にやっと見つけた輝きについてをお聞きした今回は、これはこれで意義あるものになったのではないかと思う。
 健人くんのあの日の涙が、ジャニーズに何も興味のなかった人の心に刺さったという事実は変わらないのだから。

*1:ちなみにこの2019年前半の時期は、アルバム『PAGES』のプロモーションでぐらいしか音楽番組露出がなく、ドラマも健人くんの砂の器ぐらいしかなかった時期でした。追おうとしてもあまり追えなかったかもしれないですね。

*2:人によります

*3:インタビュー後にTwitterのログをご確認いただいたところ、前述こ「ケンティー♡♡♡」ツイートの4分後でした。

*4:ジャニーさんから「Youたちは不良なんだから勝利と遊んじゃダメだよ」と言われた等のあれです。