アイドルのコンサート、現場。それは非日常の場であり、普段は味わえないいくつもの感情の起こりを味わえる地であり、アイドルの煌めきとファンの声援が交歓される聖域であり、普段特にガチ恋でないオタクもなんも考えずに目をハートマークにしてオッケーなとこである。
アイドルや現場に対するスタンスはほんと人それぞれだと思うんですけど、私は普段「スゲー好き!観ててワクワクする!😆」というシンプルな気持ちだけでやっていっています。この気持ちは広義の恋にはあたるかもしれませんが、いわゆる恋愛感情的な感覚でアイドル達を見た事は全然ないです。そう、普段は……………………
現場では、好き!!!!!!!!!!のボリュームをMAXまで上げて臨んだほうが楽しいなという事に気付いたのはいつだっただろう。絶対この言い方は違うなというのは承知の上で言うと、コスパがいい。絶対コスパとかじゃないんですけど、現状他に表現する語彙を私が持ってない。
前置きがちょっと長くなりましたが、私は現場に行くまでの道中、好きボリュームをMAXまで上げ、かつ好きの濃度と粘度を極限まで高め、広義の恋を狭義の恋に落とし込むための手段として、毎回似たような曲…ときめきをもたらす曲…を聴きながら行く事が多いです*1。以下でご紹介するので、そういう曲をお探しの方はぜひ……
また、こういう現場前ルーティン的な曲がもしある方は、コメントやマシュマロなどでぜひ教えてください。どっかにまとめて紹介したいです。ジャンルや聴く目的は別になんでもいいです。ちなみに『会いたいよ』/Sexy Zoneは強力すぎるので禁止カードです。
◾️恋とメリーゴーランド /ドーリィドルチ
サンリオが手がけるバンドプロジェクトシリーズSHOW BY ROCKのバンドの一つ、ドーリィドルチのデビュー曲。私は本当に初期のスマホ版アプリしかやってなくてアニメとか後続アプリに触れてないので作中の設定でデビュー曲だったかどうかは知らないんですが、アプリに実装された一発目の曲だった事は確かです。*2
きらきらしたエフェクトの効いたボーカル、短調のメロディがキュートかつ儚くて可愛いのはもちろんなんですが、ベースラインが気持ちいいのとエレキギターの縦横無尽なフレージングがカッコいいのまで含まれている、なんだか贅沢仕様な楽曲。
肝心の歌詞も良い。
やっとキミに会える 恋はそこまできた
とか、
ラララ 恋は嵐 駆け抜けて奪ってく
とか、
ラララ 恋は魔法 見つめたら動けない
ラララ 恋は秘密 暗闇で囁いて
ラララ 恋は嵐 プライドは吹き飛ばせ
ラララ 恋は希望 世界は二人のもの!
とか……最後は2番サビまるまんま……好きじゃんこういうの……このきらきらした夢のような曲の世界観と妙に切ないメロディが現場前の恋を高めるのにぴったり。
あと関係ないけどやっぱりアウトロのギターソロ良すぎ。私がSB69オタクならギター買って練習して弾けるようになってた。
◾️ウォーアイニー /髙橋瞳 & BEAT CRUSADERS
名前の通り、ソロ女性歌手・髙橋瞳とバンド・BEAT CRUSADERSがコラボした楽曲で、アニメ「銀魂」のEDテーマだったのでご存知の方も多いかもしれない。ビークルのポップ全開の演奏にフックのあるボーカルが乗っかった大変キャッチーな一曲。
シンプルに元気が出るのでテンションが上がるし、タイトルからドストレートLOVEだし、
私ノ世界ニ 麗シイ景色 背景ハ君
はもう現場の事じゃんね。
◾️シンデレラ /相対性理論
ちょっと他の曲より落ち着いた曲調かつ直接的なラブソングではないので毛色が違う感じはあるんですが、曲調とボーカルの含有ときめき量は負けない。
歌詞はシンデレラをタンデムのバイクで送るというシンプルなストーリー(?)で、でかい鉄の塊で現地に向かう道中にはうってつけ。
◾️ロマンティッククルージン /スタァライト九九組
テレビアニメ「少女歌劇レヴュースタァライト」のEDテーマ……のカップリング曲。アニメの主要キャスト9人全員で歌っているが、ストーリーとは直接の関係はない。「旅」「クルージング」をキーワードにした歌詞になっているので、遠征の時に聴きたくなる曲。
作品自体が舞台で活躍する少女たちの話なので、
君の街がそう 次の目的地になるから
あたりは演者目線なのでは……すなわちこの曲どっちかというとツアーで各地を回るアイドル側の曲なんじゃ……と思うけど、いいんだよときめくから……ツアーは客も一緒に回ってるとこあるから……
見上げて
Spica 一人じゃないよね
Altair 君を見つけたから
なんかは世界に煌めく一等星こと自担を見つけた時のオタク側の心情とも取れるから……
◾️恋はイリュージョン /三森すずこ
有名女性声優、かつレベルの高い合格点を超えるアイドルソングをオールウェイズ出してくれる歌手としてうちら世代におなじみ三森すずこの大人乙女カワイイ楽曲。セクラバにも、俺らがポニーキャニオンから貰った全てが詰まっている*3……と言えば伝わると思うこの曲調。トプジェ!こういうカップリングもまだまだ全然お待ちしてるぜ!
歌詞はデートのワクワクとときめきを目一杯詰め込んだ内容で、現場前の気分アップに最適。特に、
慣れないハイヒール
よろめいちゃうから腕を貸して
そんなの みえみえかしら
の可愛らしい駆け引きと心意気が現場前のオタクに通ずるところがあってカワイイ〜〜〜になる。現場では靴もうちわも他の人の邪魔にならない程度の高さにしようね。
◾️TOKIMEKI LIGHTS /Perfume
原点にして最強かつ至高、永遠のときめき…いやTOKIMEKIを放つ現場前ソンググランプリ受賞作(個人の感想です)。シングル『STAR TRAIN』カップリング時のバージョンとアルバム『COSMIC EXPLORER』収録時のバージョン(Cosmic Explorer-mix)でアレンジが異なりますが、私はイントロが追加されてより"主題歌"感(現場前の)が増した後者の方が好きです。ちなみにチョコラBBのCMソングだった。
タイトルからしてもう「ときめきの光」なのでお分かりかと思いますが、歌詞が本当に電車・バス・飛行機etc.に揺られながら現場に向かうあのワクワク感にぴったりマッチしている。まず
You ready for this?
から始まる時点でもう良くない?始まるじゃん 現場が……
ああ 爽やかな朝を迎えて
小鳥のさえずりも 聞こえそう
眠いまぶたを起こして ときめきを探す
なんと現場のある一日の始まりから寄り添ってくれる仕様。遠征時、始発に乗らないとどうしても間に合わない時もばっちり。
そう 思い出す 一年前や
もっと前だって こんな季節に
そう いつも不安とドキドキ
旅をし続けてきたよ 今も
毎年似たような時期にありがちなツアー、なんと去年やその前の現場を振り返るところからサポートしてくれます。そして最後サビ前に「今も」と現在軸に戻ってくる神作詞。ヤスタカ現場に向かいながら作詞した?ちなみにここまででまだ1番サビ前です。
サビは書いてるともうキリがないので全体的に感じて欲しい。ときめくままの旅を……
2番メロは、この現場のある一日が永久に続いてほしいけどでも……というオタクの葛藤を鮮やかに切り取った、幾多のオタクのbioを彩ってきた名文となっています。こちらで本記事を締めくくりますが、これに勝てる現場前ソンググランプリがいるなら出てきてほしい。会いたいよ以外で頼みます。
ずっと 流れない 時の中で
こんな世界に 囲まれたいけど
いつか 失ってしまうのが
こわいものほど美しい きっと