三ヶ月坊主

個人的嗜好をSexyと戦わせるゆるオタク

マイ・ハイライト・オブ・セクシーゾーン(サンプル)

 前に学生時代の先輩から、「市井の人にインタビューをしたい」という謎のオーダーをいただき(確かに市井の人とは言い難い先輩だった)、市井の人代表として聞かれるがままに生活や人生の事についてガストで5時間ぶっ通しで喋った事があるが、インタビューを受けるのは面白かった。文章化して読ませてくれる約束だったが、半年以上経つものの未だに音沙汰がない。自分がどんな事を喋ったのかもうあんまり覚えてないので、よろしければ録音データを送っていただけると幸いなのだが、先輩はそれどころじゃない状態の可能性も充分あり得るので、とりあえず生きていてほしいなと思う。

 

 受ける側を経験すると、今度は自分がインタビューをしてみたくなる。ちゃんと文章を書く訓練は(学校教育以外では)受けた事はないが、他者に対して責任を持たないといけない文章を書いてみたいな…という気持ちもある。このブログみたいな思うまま気の向くままみたいな無責任なやつじゃなくて。大好きだけど。

 そこで、せっかくのザ・ハイライトツアー期間、インタビューさせてくれるSexy Zoneファンを募集する事にした。テーマはファンとしてはおそらく一番輝くハイライトな記憶であろう「Sexy Zoneに出会ってからハマるまで」にしようと思う。いやいや私が出会った頃より今のほうがよっぽどセクシーゾーンは輝いていますが!?!?と思われる諸氏は多いだろうけど、やっぱり今の輝きとはまた別ベクトルで、出会った頃の記憶って大切じゃんか。

 

 募集要項はちゃんと練って、決まり次第Twitterにでも投げてこちらの記事にも追記するが、おそらく「Sexy Zoneのファンである事(ファンになった時期は全く問わない)」「インタビューを録音させてくれる事」「出来上がった文章をこのブログに掲載させてくれる事」ぐらいになると思われる。二つ目は私がちゃんとメモを取れれば不要なのだが、一応保険として……タイピングにはまあまあ自信はあるけど……マルチタスクが苦手でして……

 三つ目はインタビューを受けてくれる人がブログなりnoteなりを持っていたらそちらに納品(って言ってみたいだけ)させていただく事ももちろん可能だが、その場合はこのブログにその記事へのリンクを貼らせてほしい。後からまとめて見る時に便利そうだし……

 

(7/18追記)要項決まったのにすっかり追記を忘れていたのでこちらに貼ります。ご依頼はTwitterのDMなりマシュマロなりでお願いします!

新規募集は7月いっぱいまで受け付けています。

 

【募集要項】

■インタビュー前までにお伺いする項目

・インタビュー日時(平日は夜20時以降のみ、土日は要相談だが土夜はだいたい厳しいです、時間は30分ないし1時間以内を目安に、出演番組などのセクゾごとがない時限定)

・インタビュー方法(原則音声通話、手段は要相談)

・記事の形式(対話形式か文章形式(サンプル同様の形式)か)

・掲載場所(当方のブログ内か、受ける方のブログ内か)

・名前(ハンドルネーム)出すかイニシャル表記か

・年齢や生活環境などのプライバシーに一部関わる情報を伏せるか否か(サンプル内で言うと私が「既に社会人になっていた」「実家で両親と同居していた」事が伺える描写などです)


■当日インタビュー内でお伺いする事(予定)

・「出会った」と感じた時

・本当に一番最初に名前を知った時

・「ハマった」と感じた時

・出会ってからハマるまでの時期の他の趣味関心(あれば)

・惹かれた要因


■注意事項

・インタビュー時、内容を録音させていただきます。記事を書き終わり次第、録音は削除いたします。

・インタビューした記事は、特にご希望がなければ私のブログに掲載いたします。ご自身でブログなどをお持ちの場合はそちらに掲載いただいて構いませんが、その際は私のブログにそちらの記事へのリンクを張らせていただきます。また、今回の企画サンプル記事へのリンクをお願いする事になります。

・今までインタビューをした事がない為、不慣れ故の不手際があるかもしれませんがご了承ください。

・ご依頼いただいた方の人数、また内容量によっては、インタビューさせていただいてから記事化するまでにお時間をいただく事があります。

・インタビューの日時は可能な限り調整いたしますが、どうしてもご都合が合わない場合にはアンケート形式(文章でのやり取り)とさせていただく場合があります。

 

 

 

 インタビューをさせていただいたら、その内容を文章にまとめる事になる。対話した内容をそのまま対話形式で書き起こすのもありだし、一つの文章っぽくするのもありだし、そこは受けた方のご要望に合わせようと思う。

 文章のサンプルとして、私がSexy Zoneに出会ってからハマる(ハマったと私が認識する)までを以下に載せておくので、ご依頼いただく方はふーんと思っていただければ幸いである。私の場合は出会ってからハマるまでが1ヶ月半ほどと比較的短いので、多分そんなに長くはならない。自己との対話はだいぶムズいので文章スタイルになりますが、ご承知おきください。

 

 

*****

 

 11月の土曜の夜、オーケストラの練習から帰ってきた私は、リビングに楽器や荷物を置き散らかして晩ご飯を食べ、母が追い焚きしておいてくれた風呂に入り、スマホを見ながらあまりにダラダラ入るのでその後入る予定だった母に小言を言われ平謝りしながら、リビングに戻ってきた。父はいつものように、私が晩ご飯を食べている頃から風呂を上がった時点に至るまで、ずっと晩酌をしている。いい加減にしなと言いつつ、全然父のほうは見ないでスマホを再びいじる。どうせ父も雑誌を読むかテレビを観るかで、こちらの小言などいつも聞いていない。

 ちらりと目線を上げると、父はテレビドラマを観ているようだった。いつも大河ドラマか、録画した中国とかインドとか東南アジアの謎のドラマを観ている事が多い父だが、普通のテレビドラマもたまに観ている。そんなにシリアスな内容ではなさそうだし、飲みながら暇を潰すのにちょうどいいのだろう。やる事がないなら飲酒を切り上げてさっさと寝ればいいのに、と思いつつ、自分の部屋に戻った。

 

 翌々週、今日こそはちゃっちゃかお風呂に入って小言を母から食らわないようにするぞ、と意気込みながら寝巻きをかき集めていると、父がまた酒を飲んでいたので小言を浴びせながらそちらを見た。父はまた先々週と同じドラマを観ているようだった。先週は確か観ていなかったと思うので、別にドラマが気になって毎週きっちり観ているというわけではないようだ。

 この時間帯どんだけ他に観る番組ないんだテレビよ……と呆れつつ、しばらく手を止めて父と一緒に眺めた。主人公の男の子がとにかくあざとくて、カワイイ動きをするたびに効果音が鳴る。今時こんなドラマあるんだ……いや今時も何もテレビドラマ自体まともに観たことないけど……と思いながら風呂に入った。知らない役者さんだけどカワイイ子ではあったな、と思いながら。

 小言を言われずに風呂脱出に成功し、リビングに戻ると父はまだドラマを観ながら酒を飲んでいて、もうめんどくさいので何も言わずに水を汲んで父の隣に座った。風呂上がりの水って常にうめ〜と思っていると、ドラマはもう終わり際のようで、主人公の刑事の男の子と、その相棒で大泥棒という設定らしい遠藤憲一がバーで飲んでいた。そこまでをふんわりとしか観ていなかったので、なぜ刑事と泥棒がタッグを組んでいるのかは分からなかったが、仲は良さそうなのでまあいいか……と思った。何がまあいいか……だったのだろうか。

 私が風呂に入る前に何やら揉めていたスリの犯人は無事逮捕できたようで、良かったね……そういや私バーとかあんまり行った事ないな……行ってみたいな……と思いながら眺めていたら、見るからにぱやぱやしている主人公がいつのまにか遠藤憲一の財布を手にしていた。遠藤憲一の技術をお手本にしてスったのだという。おっやるじゃん、こういう見るからにぴよぴよしている子が実はやる時はやる、みたいなギャップ大好きよ…………………………あれ、遠藤憲一のポケットから普通に財布出てき

「前に見た時からカッコいいな〜と思ってて。お揃いにしたんです、ケ〜ムさ〜んと♬」

なんて??????????

 

 首傾げの角度声色台詞財布を掲げる手つき、直前まで実はやればできる子なのかと思わせておいての爆裂カワイイ爆弾という匠の業すぎる緊張アンド緩和、私が遠藤憲一だとしても絶対「エwヘwヘwじゃwねwえwよwてwめwえw」と文字間全てに草を挟み込んでしまっただろう。そうでもしないと人の形相を保つのが難しい。人間の防衛本能ってすごい。

 ここまでがエンドロールの間中ぐるぐると脳内を流れていた。後ろで流れている曲も雰囲気あっていいじゃない。気が付いたらドラマのタイトルを手にしたスマホGoogle Chromeに打ち込んでいた。「ドロ刑 日テレ」と。

 

 テレビドラマ自体をほとんど観た事がなかった私が、ドロ刑の過去放送回を観るためだけに速攻でHuluに加入し、まだ4話までしか放送されていなかったので爆速で追いつき、そこから毎週固唾を飲んでテレビの前でリアタイする事になった。初めての経験だった。Huluで観た第3回のエンディング、あまりに完璧なタイミングで入ってきたブルースハープのイントロに心を撃ち抜かれ、初めてその後に続く主題歌に耳を澄ませてみた。鬼ほどキャッチーな最高の歌謡曲だった。

 並行してあの超絶カワイイ子の名前を知った私は、彼がジャニーズ事務所所属のアイドルである事を知り、ヒェ〜〜と思った。まさかこれまで全く縁のなかったジャンル・ジャニーズに興味を抱く日がくるとは。"アイドル"という概念自体は何となく好きだったが、男性で、歌い踊る実像を持って私の前に現れた実在の人物は、ケンティーなる彼が初めてだった。歌って踊る時の彼は、ドラマの中のあのハチャメチャカワイイ子とは表情が全く違うらしかった。まず声が違くて、どれだけ斑目くんの声を『カラクリだらけのテンダネス』の中に探してみても見つからなかった。ケムさんと一緒に出演するというので観てみた音楽特番で、メンバーの休業を報告している時の表情はやや強張っていたし、その後披露されたドラマ主題歌ではとても堂々としていた。

 12月に入る頃には、彼の所属するグループについても徐々に知識がついてきた。曰く、彼には長年の頭のキレる相棒がいる。驚くほど美しい人がいる。えらく聡明な人がいる。休業が発表されていた人は、笑顔があまりにもかわいらしい人らしい。高校生の時、あまりにも幼い顔の並ぶどでかい看板が最寄り駅に掲示されていて、こんな子どもを働かせてどうするんだか、と思っていた子たちが彼らだと初めて知った。グループの中にいる彼を、色々な曲を歌い踊る彼をもっと観てみたいなと思った。

 12月の半ば、ドラマ『ドロ刑』は最終回を迎えた。日テレ土夜22時の効果音付きクソ軽コントドラマにこんなズブズブになりたくないよう!とあまりにも失礼極まりない事を言い散らしながら1ヶ月半を駆け抜けて、最後は泣いてしまった。綺麗な終わり方だった。でもあれから3年半経つ今でも続編を望んでしまっている。最終回の翌日がオーケストラの演奏会本番で年末恒例の第九だったのだが、今年の第九はドロ刑の美しい最終回と斑目くんのこれからの幸せに捧げるんだい……と半泣きで演奏したのを今でも覚えている。

 当然ドロ刑ロスに陥った。何かにハマった感覚自体が久しぶりだった。大学生の頃からずっとやっていたソシャゲ類は、社会人になってあまり時間が取れなくなってどうしても遠ざかりがちになっていた。オーケストラには元々ハマった事などあまりなかった。楽しかった頃の追憶と惰性のためにやっているようなものだった。

 だから、CD3枚(ウェルセク・5thベスト・リペ)とDVD2枚(ウェルセク・STAGE)を一気に買い、リペDVDを予約した(ギリギリ発売前だった)のは、久々に退屈な人生から抜け出すための鍵を見つけた、と感じたからかもしれない。

 

 最初に観たのがSTAGEで本当に良かった。最初のRTTとセレブレで、私はすっかりSexy Zoneの創り出す世界に夢中になった。全ての元を取り切り、いいコンサートだったな……と最初の2曲で感じたのを、今でもはっきりと覚えている。

 そして二回目の運命の刻。あの日財布を片手に笑っていた青年と同じ顔をした中島健人さんに私は星屑にされ、肩を出してミステリアス、と笑うその顔を最後にしばらく記憶を失うのだ。

 

 

*****

 

 以上がサンプルです。

 本当はこの後発売されたリペを観て更に狂っているところにツアー発表やらペジ発売やらが押し寄せてきて気が付いたらFCに加入しておりツアー当選を機にTwitter開設したりして今に至るのですが、「ハマった、と感じた瞬間」が今回のインタビューのゴールになるので、文章としてはここで終わりです。

 インタビューさせていただける方はぜひTwitterまでご連絡いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。